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藍 画 廊


若宮綾子展


若宮綾子展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。



入口右(事務所裏側)の壁面。



左側の壁面。



画廊内は以上の五点です。
その他、入口芳名帳壁面に四点、道路側ウィンドウに一点展示されています。

ここで若宮さんの一年前の前回個展をご覧下さい。
素材、手法は基本的に同じです。
パネルにジョーゼット・シフォンを30枚ほど重ねて張った作品です。

前回と比べると、作品の「形」が正方形から長方形や多角形に変化しています。
端正さを保ちながら表情が多彩になりました。
明度が低くなり、コントラストが上がって、作品の色も濃くなっています。
色相も統一されています。

作品を正面から撮影した画像を、左側壁面から順に御紹介いたします。


左側壁面の作品です。
縦長の五角形です。
サイズは、32×43cm。


正面壁面の作品です。
横長の長方形ですが、辺が緩やかににカーブしています。
サイズは、92×33cm。
展示作品の中では一番大きな作品です。



右側壁面の作品です。
これはほぼ正方形です。
サイズは、16×16cm。
一番小さな作品ですが、展示の臍のような作品です。

左側が正面から撮影したもので、右側は横から撮ったもの。
色が違いますね。
横から見るとグリーンに見えます。
モワレも出ていますね。
メッシュのジョーゼット・シフォンを重ねていくと、見る角度によって色合いが変化します。
それが顕著に出た作品です。
正面から見ると縁(ふち)がうっすらとグリーンに輝きます。

入口すぐ右の壁面の二点です。
横長の長方形と多角形です。
サイズは、左が33×12cm。
右は32×9cm。
陶の断片を展示したような雰囲気ですね。


作品を一点一点じっくりに観るのも面白いのですが、ちょっと引いて、展示されている壁面との関係で観てみると違った世界が開けてきます。
壁面を紙やキャンバスに見立てて、作品を描かれた、あるいは置かれたモノとして観てみるのです。
それは是非会場で試してみて下さい。
この御案内とは異なった位相の展示を観ることが出来ると思います。

前回に比べると歪みが大胆になり、辺のカーブがより柔らかく感じられます。
このカーブは、自然で美しいと思います。
形の自由度が大きくなり、そこに変化を恐れない力強さと柔軟さを見ることが出来ます。
世界と自己との間に信頼が生れ、世界を在りのままに受入れようとする姿勢です。
それは、「外に開かれた包容力」とでもよんだら良いのでしょうか。

御高覧よろしくお願いいたします。


会期


2002年10月14日(月)-10月19日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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