藍 画 廊



田中信男展
TANAKA Nobuo

田中信男展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、タイトル「Color action A-2,3,1」(漆喰・水彩ペイント)でサイズ91.0(H)×72.7(W)cm×3枚組、「Color action A-4」(漆喰・水彩ペイント)で91.0×72.7です。



正面の壁面です。
左から、「Color action C-1」(水彩ペイント・木材・紙)で116.7×116.7、「Color action C-2」(水彩ペイント・木材・紙・紐)で116.7×116.7、手前の立体は「Color action =painter=」(紙・水彩ペイント)で100.0×40.0×30.0です。



右側の壁面です。
左から、「Work-1」、「Work-2」、「Work-3」、「Work-4」、「Work-5」、「Work-6」、「Work-7」、「Work-8」、「Work-9」でいずれも土、ボンド、水彩ペイントを使用、サイズもすべて30.0×30.0です。



入口横の壁面です。
左から、「Color action B-1」(漆喰、水彩ペイント、布)で80.3×80.3、「Color action B-2」(漆喰、水彩ペイント、布)で80.3×80.3です。

以上の16点で田中信雄展は構成されています。



左壁面の3枚組、「Color action A-2,3,1」です。



左壁面の「Color action A-4」です。



正面壁面の「Color action C-1」です。



「Color action C-1」の部分です。

正面壁面の「Color action C-2」です。



右壁面の「Work-2」と「Work-3」です。



右壁面の「Work-4」と「Work-5」です。



右壁面の「Work-6」と「Work-7」です。



右壁面の「Work-8」と「Work-9」です。



入口横壁面の「Color action B-1」と「Color action B-2」です。



最後は画廊中央に設置された自画像、「Color action =painter=」です。


〈作家コメント〉

漆喰を用いて造った下地に、水性ペイントをぶつけた。その発色の鮮やかさと柔らかい流動性を生かして抽象表現を試みた。
混色を最小限にして、原色同士のせめぎ合いによる強さとバランスを追及している。


藍画廊の空間としての特徴は、全体が白で覆われていることです。
正確にいえば床は若干グレーですが、印象としてはホワイトキューブになっています。
そこに鮮やかな色を散りばめて、全体としても、個々としても作品を成立させる。
田中さんの個展の第一印象です。

それにしても鮮やかな色彩です。
使用しているのは水性ペイント、いわゆる水性ペンキです。
この水性ペイントの発色の良さ、乾きの早さなどの特色が十二分に活かされています。
自画像の命名「Color action =painter=」が納得できる仕事です。

田中さんの作品で変わっているのは、ペンキの使用だけではありません。
ご紹介した画像では判別できませんが、以前の自作を切り貼りしたり、ゴムのチューブや、木、布などを随所に貼り付けています。
文字やチラシの破片をコラージュした作品もあります。
変格といえば、相当に変格な作品です。

それでいて、頭でっかちな作品になってないのは、田中さん自身が制作を楽しんでいることです。
その楽しさがこちらに伝わってくることです。
画材屋ではなくホームセンターで材料を物色して、自由気儘に制作する。
その肩の力の抜け具合が、作品に表れています。

田中さんの視線は生活に根ざしているように思えます。
それは材料をホームセンターで調達していることも大きな要因ですが、もう少し深いレベルでの生活です。
日常あまりにも日常すぎて、省みられない生活の風景やモノ。
それらを作品に忍ばせて、日常の断片を切り取ってみせる。
そこに流れる時間が画面に漂っていています。

構えて見る必要はありません。
楽しんで見ましょう。
画面に近づいて、いろいろな発見をしてみましょう。
田中さんの仕掛けにハマってみるのも、一計です。

ご高覧よろしくお願い致します。




会期

2013年10月28日(月)ー11月2日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内