石塚雅子展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。 作品サイズは、左からF12号、F30号、F30号です。 |
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入口横右の壁面です。 F15号の作品です。 |
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左側の壁面です。 左から、F12号、F12号、F12号です。 又、道路側ウィンドウにもF6号が一点展示されています。 (このページの一番上の小さな画像です。) 以上はすべてキャンバスに油彩です。 この他、芳名帳スペースに素描二点が展示されています。 |
展覧会のサブタイトルが「In The Garden 2003」。
庭を描いた作品ですね。
石塚さんが案内状に添付したテキストから一部を転載してみます。
私の住む古い家には縁側があります。
そこから庭を眺めることが、毎日の暮らしのささやかな日課です。
今は山茶花の紅い花が満開です。
ヤツデも白い花をつけました。
椿の蕾も膨らんでいます。
萩、雪柳、山吹の葉はあざやかに色づいて、豆柿をついばみに鳥達がやってきます。
ヒヨドリ、四十雀、アオジ。
メジロは群れで鳴き交わし、その囀りは水が沸く音に似ています。
小さな庭の表情はとても豊かで見飽きることがありません。
深まった秋の眺めここ数日で冬の色に変わりました。
こんなふうに静かに流れていく時間まで描くことが出来たら素敵なことだと、最近私は思うのです。
この作品(F30号)が、縁側から見える庭を大きく捉えた作品です。
こちら(F30号)は上の庭の部分を描写したものです。
画面の白い部分は木漏れ日です。
植物と動物(鳥)と光。
その間で交錯、振動している空気。
「小さな庭の表情はとても豊かで見飽きることがありません」。
奥の深い表情を、見事に写し取っていると思います。
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庭に対する考え方は、東洋と西洋では大きく違っているそうです。
自然観、世界観の違いです。
石塚さんの作品を見ていると、庭の発する運動、エネルギーを感じます。
これは東洋的な自然観、世界観に立脚して描写しているからではないでしょうか。
庭は一つの宇宙です。
生物と無生物が渾然一体となって織りなしているコスモスです。
木漏れ日が写しだしている、その宇宙の有様。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2002年藍画廊個展
石塚雅子展はGallery Bar Kajimaで同時開催されています。
「石塚雅子展」 2003年12月8日(月)〜27日(土)
18:00-24:00 日曜日、祝日は休み
Gallery Bar Kajima
東京都中央区銀座7-2-20 山城ビル2階
TEL03-3574-8720
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