石塚雅子展の展示風景です。
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左の画像は、入口から見て正面と右側の壁面です。
右は、右側と入口すぐ右(事務所裏側)の壁面です。
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左側壁面の作品です。 この他道路側ウィンドウに一点展示されていますので、全十一点の出品となります。 作品はすべて紙に水彩で、38(H)×55(W)cmの大きさで統一されています。 |
藍画廊には珍しいオーソドックスな水彩の展覧会です。
額装された水彩画が整然と展示されています。
といっても、石塚さんはコンテンポラリー(現代美術)の作家で、油彩系の大作を発表してきた作家です。
過去の作品は殆どがモノクロームで、色彩の作品は始めてではないでしょうか。
石塚さんの作品の特徴は、絵画でありながらドローイングでもある点です。
線(ライン)の作品ともいえます。
直線的であったり、曲線的であったり、あるいはそれらが入り交じって画面を縦横無尽に覆い尽くす線。
強さが主体で、それに繊細さが絡んでいるような作品でした。
今回はサブタイトル通り、「水彩の仕事」です。
しかも色を使った作品。
何点かご紹介いたします。
風景画です。
というより、写生といった方がピッタリするような作品です。
遠くに山並が見え、近景は森のようです。
こちらは水辺ですね。
小川のせせらぎと草々。
今回の作品は、石塚さんが本年の夏に一ヶ月ほどかけて写生した作品からセレクトしたものです。
湯治場に宿をとって、膨大な枚数の水彩を描いたそうです。
鮮やかな色彩の作品です。
上の二枚は寒色系でしたが、こちらは暖色系の赤や黄がメインです。
やはり森の風景です。
同じような風景を描いているにも関わらず、線や色彩の変化が眼を楽しませてくれます。
「見えた通りに描いた」、と石塚さんはおっしゃっています。
写生は見えたものを描くのが基本ですが、見えるものは各々によって違います。
写生の面白さですね。
石塚さんの作品は、視点が自身の内側から外側に変化しています。
自己との張りつめた対話から、外界との静かな対話に変化したように思えます。
これは小休止ではなくて、表現が次の段階に足を踏み入れたのです。
この変化は興味深い、とわたしは感じました。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2002年12月16日(月)-12月21日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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