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ご近所からいただいたあやめの蕾の根元はピンクのシルクシフォンのスカーフでとても優し気なおしゃれしているようですが蕾はすでにあの複雑な大きく開いた花を思わせる力強さでみなぎっています。
3月のもくれんはすばらしい香りで春を教えてくれます。
雌しべと雄しべの絶妙なバランスをはなびらはやさしく波打って包んでいます。
私が”いい白”を作るのはとても難しいのですが 植物たちはたくさんの”豊かないい白”を見せてくれます





生まれて来た植物たちを保護しているさまざまなパッケージにとても惹かれます。
植物ごとに機能的なデザインでとてもやさしい素材で作り上げています。
この何ともやさしい白といくつかの微妙なひだのバランスの美しいこと。






植えたのに食べることのないアシタバが次々に見せてくれるこの力強い造形力からエネルギーをもらっています。
茎を切ったらこんな絵の具のようなまっ黄色の汁。この力強さの素のようです。






松の新しい緑の美しさに見とれていたらその無造作な並び方も1本1本の曲線もまったく無駄のない美しさです。

ありふれた松葉ですが 何かささやいているように見えます。


真夏はカンナの独壇場です。
太陽に向かって放つエネルギーは近寄りかたいものがあります。
細くきっちりと巻き込んだ新芽のどの段階をとっても完璧なデザインバランスです。

植物がもし自らをデザインしていたら?と考えるとわくわくしますがありえません。

ロニセラの葉が好きななんとも派手な毛虫。
輝くような長い毛におおわれてゆったりと優雅な1日を過ごしています。
こんな自己主張の強いおしゃれな子供はどんなデザインの大人になるのか調べましたが見つかりませんでした。
ご存知の方いらっしゃったらぜひ教えて下さい。




秋は様々な種と出会えるのも楽しみ。
大きなエネルギーをはらんだ種を眺めているだけでわくわくします。
同じ形、色はなく小さくてもさまざまな表情で楽しませてくれます。
美しい色と無駄のないデザインは次のステップのために完結されています。






秋 からすうりが古いガラスのような銀色になったものを見つけるたびにひとつひとつの個性豊かな美しい存在感に見入ってしまいます。

からすうりはどんな夏の旅をしてきたのかしらと思ってみたり。

使われなくなった田んぼの茂みの秋のお楽しみ。



冬 散歩道の田んぼにはった氷はこんな不思議な模様を作っていました。
自然の遊びと思いたいところです農薬のせいのようです。

毎朝 真っ白に霜が降りふだん気にとめなかったものたちを驚くような美しさで主張させます。
こんなモノトーンの中でハクセキレイを見るとそれは美しい!
厳しい冬の贈り物です。







小前洋子

千葉県在住
趣味 : 散歩

(画像/テキスト/レイアウト=小前洋子 HTML制作=ふくだまさきよ)


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