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『わじあじあ』


昨年の11月7日のブログに甲府の高橋辰雄さんの個展会場「わじあじあ」のことを書きました。
その時はお店にお断りもしなかったので店名を伏せました。
しかしそのユニークな店舗と地下ギャラリーが気になり、一月にiGallery DCで個展を予定している伊藤知宏さんに同時開催を提案しました。
伊藤さんも地下ギャラリーが気に入り、「わじあじあ」を経営なさっている若いご夫婦も快諾していただき、同時開催が実現することになりました。



「わじあじあ」の外観です。
白い壁の左横が入口ですが、とても雑貨とカフェとギャラリーの店には見えません。
道路から看板も見えないので、この辺りをグルグル探し回った記憶がまだ鮮明に残っています。

「わじあじあ」でご主人にお話を聞くと、この店舗はセルフビルド(独力で建てる家、店)で、現在は二代目だそうです。
初代でこの店を独力で建てた方はバーを開業なされていました。
今から6年ほど前にバトンタッチされて、現在の雑貨、カフェ、ギャラリーのお店になりました。



しかしまぁ、迫力のある外観ですね。
「わじあじあ」のキャッチフレーズ、「トタン小屋のような、秘密基地のようなあやしい雑貨屋」という形容がピッタリきます。
では、店内に入ってみましょう。



店内であっと驚くのは、その雑貨の数と、店の中央にドカンと置かれたオート三輪の存在感。
どこで拾ってきたのか知りませんが、このオート三輪は迫力がありますね。
それとは対照的な美しくレイアウトされた雑貨の数々。
雑貨好きにはたまらないお店だと思います。



こんな感じで、吟味された雑貨やアクセサリーが所狭しと置かれています。
「わじあじあ」の印象は、基本は雑貨のお店で、それにカフェとギャラリーが併設されている感じです。
あっそうそう、洋服の品揃えも豊富で、入口横のコンテナにはアジアンテイストのファッションがずらりと展示されています。



カフェは一階と二階(中二階に近い)にあります。
一階はカウンター席のみで、二階はテーブルになっています。
階段を上って二階に行ってみましょう。



ゆったりとした雰囲気で、とても和めるカフェです。
メニューはチャイやコーヒーなどのドリンクとケーキ。
波板の、障子のような半透明の板から入る陽差しを浴びながら、ゆっくりと時が過ぎていきます。
いつまでも居たくなる空間です。
ただしかし、「わじあじあ」がセルフビルドでジャンクな店舗であることを忘れてはいけません。
エアコンなどはなく、夏は扇風機、冬はファンヒーターです。
それも又風流で、この店のウリであるのも確かです。



カフェの所々に置かれた私物の本。
そのさりげない置かれ方に、この店のご夫婦のセンスの良さがうかがわれます。
商品とインテリアと私物が混然となって「わじあじあ」は構成されていますが、注意してみると、細かい部分に神経が注がれているのが良く分かります。
単なるジャンクではなく、古びたモノの美しさと雑貨と経営者のコラボレーションが為される場所なのです。



さて、いよいよギャラリーのご案内です。
下の画像は、撮影時は展示がなかったので、入口のショットです。
人一人がやっと入れる入口の空間。
内の様子と伊藤知宏さんの展示は、会期が始まってからのお楽しみにして下さい。



ギャラリーは、一階カフェのカウンターの奥に入口があります。
この木のハシゴから下に下りていくと二畳ほどの薄暗い空間があります。
下は砂利敷きで、時によっては地下水で水浸しです。
(ああ何という、テリブルなギャラリー!)
伊藤さんがここでどんな展示を行うか、とても楽しみです。

「伊藤知宏展 TOY OF INDIAN」
会場:「わじあじあ」
会期:2011年1月9日(日)〜16日(日) 木曜休み
時間:13:00〜22:00

同時開催
「伊藤知宏展」
会場:iGallery DC
会期:2011年1月9日(日)〜23日(日) 木・金・土・日・開廊
時間:12:00〜19:00