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『カオスモス’09 作家はつぶやく』


千葉県佐倉市の佐倉市立美術館で、『カオスモス’09 作家はつぶやく』が開催されています。
この展覧会には、藍画廊と関係の深かった故吉田哲也さんの作品が出品されています。
展覧会の概要を佐倉市立美術館のWebサイトより以下に転載してご案内させていただきます。


カオスモス’09 作家はつぶやく
Chaosmos'09 Monologues in Solitude
2010年2月7日〜3月22日(月・祝)
主催:佐倉市立美術館
〒285-0023 千葉県佐倉市新町210 TEL:043-485-7851
開館時間:午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで) 休館日:月曜日(但し3月22日は祝日開館)
観覧料金:一般600円(480円)/大学・高校生400円(320円)/中学生以下無料
( )内は前売り及び20名以上の団体料金

出品作家
喜舎場盛也
戸来貴規
宮嶋葉一
吉田哲也
和田 淳



カオスモスとは、カオス(混沌)とコスモス(秩序)を合体させた造語です。本展では、極めて私的な表現を確立した5人の作家たちの作品(絵画、彫刻、アニメーションなど)約50点を展示します。そこにはまず、他人が普段気にも留めないような、何気ないものへの執着があります。声高な主義主張が溢れる中で、作家の「孤島で生きるつぶやき」とでも喩えられるような、言い知れぬ深みを持った作品をご鑑賞ください。

【関連事業】
■記念講演会「私が出会った作家たち」
講師 西村智弘氏(美術評論家)
日時 3月7日(日)午後2時より
場所 市立美術館4階ホール
聴講無料
申し込み はがきまたはファクスで住所、氏名、電話番号、人数を明記の上、佐倉市立美術館講演会係まで。
定員 99名(先着順)

■記念ミュージアム・コンサート1
日時 2月14日(日)午後2時~、4時~(2回開催)
ヴァイオリン:廣川抄子 ピアノ:木戸俊輔
曲目:スペイン舞曲(ファリャ)ほか

■記念ミュージアム・コンサート2
日時 2月28日(日)午後2時~
ニューフィル千葉の歌とピアノ三重奏による室内楽

※1、2共に1階ロビーを予定、無料/申込不要

■学芸員による解説
2月11日(木)、21日(日)、3月7日(日)、21日(日)、の午後2時より
※聴講には展覧会入場券が必要です。

佐倉市民美術館公式サイト

『カオスモス’09 作家はつぶやく』展公式Webページ
佐倉市民美術館アクセス



旧川崎銀行佐倉支店(千葉県指定有形文化財)を改装した佐倉市立美術館の玄関ホール。
そこには二点の吉田哲也さんの作品が展示されています。
美術館内部に入って作品を観賞すると、展覧会のテーマ通り、日常の何気ないものへの目を向けた五名の作家の作品が並んでいます。
独自の文字で綴られた日記、紙に几帳面に記された漢字群とそれが織りなす文様、「うどん」を真正面から描いた平面、シュールながら親しみのあるアニメーション。
一部はアウトサイダーアートと呼ばれるものですが、そのこととは関係なく、その日常への視点は、わたしたちの日常を揺るがせます。
そこにはわたしたちが失った何かがあります。
そのわたしたちとは、今生きているわたしたちだけではなく、遠い昔の時代のわたしたちを含みます。
その深さを、この展覧会で感じました。