「Nine Inch Nails の快挙」
Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)とはアメリカのオルタナティヴ・ロックバンドです。
日本での知名度は低いのですが、本国ではメジャーなバンドです。
インダストリアルな重低音を強調したサウンドが特徴で、身体にも、脳にも、ズシンと来ます。
詳しくは、こちら(wikipedia)をご覧下さい。
ミュージシャンがサイト直販で楽曲を提供することは珍しくありません。
つい先日もRadioheadがアルバム「In Rainbows」を、リスナーの自由な価格設定でリリースしました。
Radioheadもメジャーバンドですが、今回のNine Inch Nailsのアルバムリリースは快挙ともいえる内容です。
まずはアルバムジャッケットを。
タイトルが『GHOSTS I-IV』でCDでは二枚組、全39曲のアルバムです。
全曲インストゥルメンタル。
入手方法はデジタルダウンロードとディスクセットの二種類があり、どちらもNine Inch Nails のサイトから可能です。
デジタルダウンロードは、最初の9曲が無料で、フルアルバムが5ドル。
ディスクセットはボーナス特典によって数種類の価格が設定されています。
わたしはNine Inch Nailsのアルバムとリミックスアルバムを一枚づつ所有しています。
熱心なファンというわけではありませんが、好きなタイプのミュージシャンです。
まずは、フリーの9曲をダウンロードしてみました。
ダウンロードすると、Zipファイルになっていて、展開すると、楽曲のフォルダ以外にもアルバムジャケット(上の画像です)やPDFのブックレット、wallpaper(スタンダードとワイドの二種)、web graphicsが付属しています。
楽曲はDRMフリーで320kbpsの高音質。
オマケも豪華で、wallpaperやweb graphicsの画像も豊富です。
フリー(無料)で高音質でコピーが無制限で、しかもグラフィックが充実している。
驚きました。
上は、わたしが撮影した画像です。
付属のweb graphicsがありますが、そればかり使うというのも何なんで、自作も混ぜてみました。
(一応は、アルバムの雰囲気に合わせたつもりです。)
レコード会社に頼らない、ミュージシャン独自の楽曲販売。
古くは門付けから、路上ミュージシャンやコンサートでの自主製作版の販売。
インターネット時代になってからも、幾つかの試みが為されました。
今回のNine Inch Nailsの試みは、画期的です。
商業性と音楽の自由な広がり(それを阻害しているのが、昨今のレコード会社です)を両立させた、Nine Inch Nailsの快挙。
ここはご祝儀として、5ドルのフルアルバムをダウンロードすることに決めました。
フリー版との違いについては、後日ブログで報告いたします。
Nine Inch Nailsが用意周到なのは、フリーでダウンロードしたリスナーが、勝手にパブリシティすることを予測していることです。
このページが、まさにそれです。
その為に、web graphics(宣材)が付属しているのです。
負けました。