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「下を見る」


上の画像の「54」、特に意味はありません。
駐車場のアスファルトに記された番号を撮影しただけです。
重要なのは、「下を見る」ことです。

現実を直視するとは、真っ直ぐな視線で現実と対峙することです。
大切なことですね。
しかし、その直視された現実がどの程度信用できるかといえば、それは分かりません。
常識や既成の観念だけで構成された、脆(もろ)い現実かもしれません。

現実を確かに見たければ、「下を見る」ことも大切です。
誰も見向きもしない足下には、思いもかけない現実があるかもしれません。


と、ここまでは能書きです。
話の枕(まくら)です。
今回は地面を写した画像を掲載します。
カッコつけて、ちょっとエラソーなことを枕に書いただけですから、無視して下さい。
では、一番目の画像から。



葡萄畑の地面に置かれた小枝です。
こちら(山梨)では葡萄畑はアチコチにありますから、ごく普通の景色です。
葡萄畑といっても、それほどロマンティックなものではありません。
特に収穫後の葡萄畑は、どちらかといえば殺風景の部類です。

葡萄の木の小枝を切って、地面に置いておく。
それを集めて、付木に使うのか、もしかしたら炭にするかもしれんせん。
それはともかく、無造作に置いた小枝の束のラインが気に入っての、ワンショットです。
(土も、地味が肥えていそうですね。)



次は、善福寺公園の地面です。
積もった枯葉の上に、樹の影が映っています。
心なしか、陽の光に近づいた春の気配が感じられます。



今度は、地面にできた水溜りです
こちらは、水面に景色が映っています。
曇天の空と、小さな木と柵(木とワイヤー)が映っているようです。
映っているものを写すのが、好きなわたしです。



これも公園でのショットですが、こちらは山梨市の万力(まんりき)公園。
撮影時期が上の善福寺公園より前で、冬の気配が濃厚な時期でした。
石に生えた苔の緑が、アクセントになっていますね。

この公園には、世界一小さいと思われる動物園と、大きな根津嘉一郎(東武鉄道創始者)の銅像があります。
公園に行ったのは小学校以来で、あの時は子供好きの近所の居酒屋のお兄さんが、子供クラブを引率したのでした。
公園の横を流れる川で遊んでいて流されそうになり、焦ったのを憶えています。


地面の様子、如何だったでしょうか。
わたしが撮影して、iGalleryに掲載する画像の多くは、仰いだ景色です。
上の方向を見ています。
空想、夢想、妄想僻の表れではないでしょうか。
言い方を換えれば、現実逃避ですね。
(ええ、自覚があります。)

それで、反省の意味を込めて足下を見てみました。
見ましたが、やはり空想、夢想、妄想から抜けられないようです。
まぁ仕方がない、わたしの場合、そっち方面から現実を見ていくしか手はないですね。
というオチで、今回は終わりです。