Love, love, love, love, love, love, love, love, love.
There's nothing you can do that can't be done.
ビートルズの「All You Need Is Love」の出だしの歌詞です。
1967年、衛星中継で映し出されたジョン・レノンがマイクに口を近づけて歌いだした映像。
今でも、憶えています。
LOVEをタイトルとした曲はそれこそ星の数ほどありますが、わたしにとってのNo.1は「All You Need Is Love」。
ビートルズの曲の中でもマイベストスリーに入ります。
さて、今回ご案内するのは「愛という名のラブホテル」です。
もっと正確にいえば、「愛という名の(モーテル形式の)ラブホテル」です。
ここは国道20号線、甲府バイパスの一宮(いちのみや)です。
この道路を(東京方面から甲府に向かって)左に入ると中央道の一宮・御坂・石和インターになります。
バイパスとインターへの道が交差するこの辺りはラブホテル(モーテル)街で、夜ともなればネオンが眩しく輝いています。
ここに「愛という名のラブホテル」があります。
撮影場所を探してバイパスの下に降りたら「愛という名のラブホテル」のサインが見えてきました。
一つ上の画像では右端の建物がそれです。
このバイパス、自動車道路で交通量も多く、撮影する場所に苦労しました。
特にホテルの正面は立体交差の入口になっています。
何とか道路を横断して分離帯で撮影したのが、下の画像です。
「愛という名のラブホテル」。
間違いありませんね?
五階建てのホテルですが、サインが大きいですね〜。
建物の一階分以上の幅があります。
地上に降ろしたら、相当な大きさでしょうね。
撮影時なぜか森永LOVEを思い出してしまった、大きな屋上のサインです。
「♪ 大きいことはいいことだ〜」のCMは森永エールチョコレートですが、確かに大きいことはいいことですね!
これだけ大きければ、クルマで通っても絶対眼に入りますから。
このホテル、以前は違う名前で営業していました。
今年に入ってリニューアルオープンし、名前が「LOVE」になりました。
グッドネーミングだと思います。
名は体を表す、の良い典型ではないでしょうか。
こういう直球型のネーミングは大好きです。
営業形態はどうなっているんでしょうか。
ホテルにもっと近づいて見ましょう。
小さくて分かり難いかと思いますが、
LOVEタイム(80分)で1990円、サービスタイムと休憩が2990円、宿泊が4990円です。
リーズナブルですね。
甲府方面にご旅行の際は、是非「愛という名のラブホテル」をご利用いただきたいと思います。
それでは、中に入ってみましょう。
ところがこの日は生憎一人、やはり一人では「愛の館」には入れませんね。
内部の探訪は後日ということで、外観のショットをもう一枚。
入口のLOVEのサイン、どこかで見た覚えがありませんか。
知っている方はかなりの現代美術通です。
ここをご覧下さい。
新宿アイランドの街路にあるロバート・インディアナの立体と似てますね。
似てますが、青空に映えるのはこちらの方かもしれません。
昨今のラブホテルはシティホテル風が流行(はやり)だそうです。
オシャレだけど、ちょっとだけ派手な感じですね。
一昔前にはディズニーランドタイプが流行りましたが、あの目黒エンペラー(!)はその代表格。
どうしてラブホテルがディズニーランドタイプかといえば、その昔の遊廓の意匠がそうだったからです。
売春防止法の施行後、遊廓の経営者がラブホテルの経営に転じたからなんですね。
(詳細は井上章一さんの「愛の空間」をお読み下さい。)
ラブホテルの流行でいけば「LOVE」はちょっと中途半端ですが、ネーミングとサインが抜きんでています。
ホワイトにレッドの色彩も簡潔で、訴求力があります。
本年度ラブホテル大賞(?)は「愛という名のラブホテル」に決定いたしました。
All you need is love, all you need is love,
All you need is love, love, love is all you need.