暑い日が続きますね〜。
今はまだ7月の中旬です。
この暑さが二ヶ月近く続くと思うと、本当にウンザリします。
こちら(山梨)では平気で36〜7度の気温を記録していますが、昔は暑いといっても32度ぐらいがせいぜいでした。
やはり、地球温暖化なんでしょうか。
さて、今回と次回は「空と雲」に焦点をあてた画像をご覧いただきたいと思います。
iGalleryを以前から閲覧されている方はご存知かと思いますが、このサイトには「空と雲」の画像が多数載っています。
特に、理由という理由はありません。
ただ単にわたしが「空と雲」が好きだから撮影し、載せているだけです。
パーソナルなサイト故(ゆえ)の我が侭、と思っていただければ幸いです。
今回はその「空と雲」を写生してみました。
方法は以前iPhoto「絵を描く」で試みた、デジカメで撮影した画像(写真)の絵画化と同じです。
以前は一枚の画像をパステル、水彩、油彩に描き分けましたが、今回はドライブラシというフィルタで複数の画像を描いてみました。
これも処理過程は単純で、画像の補正→ぼかし→ドライブラシだけです。
それでは一点目から、どうぞ。
今回はちょっと大きめのサイズにしてみましたが、この描画いかがですか。
場所は山梨の住居のすぐ近所です。
撮影は本年の五月の三十一日。
梅雨の前でしたが、大気の状態が不安定な日で、空の東側が晴天なのに西側は黒い雲に覆われていました。
青空に浮かぶ白雲と風雲急を告げるような黒雲の対比が面白くて、シャッターを切りました。
上は東側の空で、午後の陽が傾いた時刻でしたから、近景は暗くなっています。
しかし、達者な筆遣いですね〜。
とてもデジカメの画像のレタッチとは思えません。
二点目は東南の方向の空と雲です。
手前は民家と駐車場で、中景は葡萄畑と農家です。
この画像ではノンビリした田園風景に見えますが、葡萄畑の向こうは結構にぎやかな郊外店舗が並んでいます。
面ではなくて点として田園風景がある、昨今のイナカの景色です。
遠景は山です。
今の住居は生まれ育った場所ではありませんが、山梨ではどこでもたいがい山に囲まれています。
四方八方、山が見えます。
そういう場所で育ったわたしは、子供の頃、画用紙を渡されるとまず地平線を描きその上側に山を三つ描きました。
そして、山の上には雲を描き、雲の上には青い空を描きました。
そこまでは普通の子供といえますが、わたしは山の前に数棟のビル(10〜20階建ぐらい)を描きました。
山と雲と空と、唐突な数棟のビル。
まぁ、今考えれば山と空と雲をともかく、ビルは近代化への憧れだったんですねぇ。
イナカに育ったわたしの、憧れだったと思います。
(「三つ子の魂百まで」の諺のとおり、今でも山と空と雲とビルの画像をセッセと撮影し掲載していますが。)
三点目はちょっと方角が戻って、東北の方角の空です。
撮影場所は一点目から100メートルづつぐらい西に移動していますが、ほぼ同じ場所と思って下さい。
手前はホテルの駐車場です。
駐車の枠である黄色いラインが地面に引かれています。
大気が不安定ですから、雲の流れは速めです。
しかしまぁ、プリミティブな写生です。
ヒネリも何もなくて、真っ向から写生しています。
他人事のように書いていますが、半分は(ソフトウェアの機能という)他人事ですから致し方ありません。
写生としての良し悪しを別にすれば、こういう虚心坦懐も新鮮です。
それでは、ボチボチ黒雲にいってみます。
四点目です。
北の方角で、山にかかる黒雲の図です。
手前はWINS(場外馬券場)隣の民間有料駐車場です。
三点目からやはり100メートルほど西の地点での撮影です。
時間差はほとんど、なし。
ハイ、スクロールして一つ上の画像を見て下さい。
同時刻の空とは思えないでしょう?
でも、ヘンです。
自分で制作した画像ですが、自分が作ったという実感がありません。
元のデジカメ画像でしたら、愛着とか羞恥とかいろいろな感情があると思うのですが、それがあまりありません。
この疎外感(?)は何でしょうか。
もしこれがイラストレーションだったら、事はもう少し簡単です。
イラストレーション=注文仕事ですから、イラストレーターの個人的感情を別にすれば、とりあえずクライアントの要望を満たせば不満は出ません。
確かに風景の切り取り方とか構図はわたしのやり方に違いないのですが、文字通りタッチが違うのですね。
わたしはこれほど達者じゃないですから。
新鮮な虚心坦懐も良いですが、下手をするとファミレスの味(画一的な味覚)と同じになってしまいます。
五点目は、今回のハイライトです。
空の方角は西です。
風雲急を告げてますね〜。
雲の動きと、明暗や形のバリエーションが面白い絵柄です。
下の建物がWINSです。
わたしの職場は左端の建物です。
ここで土日はギャンブラー相手に食事を提供しています。
これで今回の画像は終わりです。
空模様の楽しさとソフトウェアの問題点をごちゃまぜにした展開でしたが、納涼(?)ということでご容赦下さい。
自分で創作したつもりがソフトウェアの手の内で遊んでいただけだった、というのは有りがちなことです。
コンピュータの創成期ならいざしらず、今の市販ソフトウェア全盛の時代では起こりうる事態です。
本来ソフトウェアとは必要に迫られて自作、あるいは改作するのが本当でした。
ソフトウェアは道具に過ぎませんから、筋道はそうなります。
道具を使いこなす、はその後にくる言葉です。
現在の機能満載のソフトウェアを使いこなすのは至難の技です。
どうしても手の内で遊ばれてしまいます。
Power Pointで作成したプレゼンテーションはどれも同じ、はその代表例です。
形式の類型性が内容を凌駕してしまった結果です。
グラフィックソフトやWebページ制作ソフトにもそれは当てはまります。
(これは自戒を込めて書いていますが。)
話が「空模様」から遠くなりましたが、次回(シャレじゃないですよ)は趣向を変えて「空と雲」を描いてみます。
写真であるような、絵画であるような、画像を作ってみたいと思っています。
それも今回同様な簡単なレタッチでやってみます。
ま、何分シロートの実験ですから、暖かい眼で見て下さいね。
では、次回。