東京西荻窪にアパートを借りて約二十七年。
今は単身赴任状態で山梨に居住していますので、住民とは言い難いのですが、それでも週に一度は行ってますし住民票も西荻窪にあります。
愛着のある町です。
その西荻窪の駅が変わったという話を妻から聞きました。
何でも、アイリッシュ・パブ(!)ができたそうです。
これは驚きです。
西荻窪は東京といっても都心部ではなく、山手線の外側の住宅街にある駅です。
そこの駅にアイリッシュ・パブ。
これは行ってみなければ。
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まずは一番上の小さな画像をご覧下さい。
西荻窪駅の外観です。
次は上の二つの画像です。
駅の構内です。
真中に通路があって、右側(画像も右)が改札口で、左側(画像も左)が新しく駅にできたお店です。
何軒か並んでますね。
端から見ていきましょう。
角にあったのが、噂のアイリッシュ・パブ。
このグリーンはアイルランドのナショナルカラーで、店名の隣に描かれている三つ葉のクローバー(シャムロック)は国花です。
店構えが本格的ですねェ。
もう十年以上前ですが、アイルランドに行ったことがあります。
ダブリンの小さなホテルに泊まり、そこに併設されていたパブでギネスを飲んだ想い出もあります。
若い、少年のようなバーテンダーがゆっくりと何回かに分けて一パイントグラスに注いだギネス。
口に運ぶと、その泡のクリーミーでスウィートなこと!
本場のギネスはやはり違いました。
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アイリッシュ・パブの隣はベーカリーカフェです。
左の画像ですね。
そのお隣は、WINE&DINE。
ワインとデリカテッセン(総菜)のお店でしょうか。
お店の横には調理場がありますね。
ガラス張りで通路から調理の様子が見えます。
画像には写っていませんが、この調理場の隣にお馴染のKIOSKがあります。
オシャレなお店の並びに、スタンダードなKIOSKがちょっと場違いな感じで営業しています。
(そのKIOSKも、昔は鉄道弘済会という名称でしたね。)
さて、今は昼の十二時。
これからクルマで京橋の画廊まで行くのですが、軽く食事をしたいと思います。
ギネスを飲みたいが、まだ昼日中ですし、クルマの運転もあると。
ワインとデリのお店も二階で飲食ができるようですが、これもクルマの運転が・・・・。
この二店は後日ということで、今日はベーカリーカフェにします。
カフェテリアですから、一階でパンを選んで、奥のカウンターでコーヒーのオーダーと精算をして二階へ。
二階です。
応接セットのようなテーブル席が幾つかあって、奥(階段の反対側)は壁を背にテーブルとイスが並んでいます。
わたしと妻は奥のテーブルに。
わたし達の昼食(兼朝食)です。
トータルで1500円弱ですから、一人750円ぐらい。
高くはないが、安くもない価格です。
味も、さほど美味くはないが、不味いというわけでもない。
落着いた雰囲気と利便性が取り柄でしょうか。
アルマイトのトレイが、カフェテリアスタイルのポイントになっています。
(給食のお盆ではなくて、フランス雑貨系のカワイイですね。)
壁に飾られたポラロイドの写真群。
パリのパン屋さんの日常風景を撮影したものです。
この大きさのパネルが三枚並べられています。
これはアイデアだと思いました。
ポラ特有のくすんだ色調と解像度の低さを逆手にとった展示、インテリアです。
手前の頭は妻の頭です。
この頭の中が・・・・。
という話ではないし、とてもじゃないが他人(ひと)の頭の中身を云々できるわたしではないので・・・・。
(他のお客様もいらしたので、無理な姿勢で撮ったために頭が写ってしまいました。)
インターネットのポータルサイトの喩えに、鉄道の駅を出すことが良くあります。
そこを経由して何処かに行く。
ポート=港=駅ですね。
Yahooは駅みたいなものです。
国鉄がJRになって採算性を重視し、駅の資源活用として構内にアップデートなお店ができています。
(その多くはJRの系列会社のようです。)
ポータルであることを最大限に活用しようということですね。
ポータルのポータルである東京駅の構内なんかはスゴいことになっていて、ユニクロ、無印は当り前で、ありとあらゆるお店があります。
しかし西荻窪の駅にアイリッシュ・パブがねぇ。
実物を見ても驚きの消えないわたしです。
もし国鉄の時代だったら、国鉄の労働者が仕事の後にここで飲んだでしょうか。
それは、パブとしてはまことに絵になる光景だったと思いますが。