前回のiPhotoは影絵でしたが、今回も影絵からスタートです。
グリーンの人工芝に映った影絵。
誰もいないホッケースタジアムのスタンドからの撮影です。
カメラを構えている影は、もちろんわたしです。
このホッケースタジアム、住居からクルマで10分ほどのところにあります。
山梨県甲府市の東にある山梨学院大学のホッケースタジアムです。
|
左がホッケースタジアム、右は水泳競技場で、あのシドニーの萩原智子選手のホームプールです。
どちらも国際規格の立派な施設で、その他にもテニスコートやラグビーのグラウンドが周囲にあります。
スポーツに力を入れている大学ですが、とりわけ有名なのが駅伝です。
正月の箱根駅伝で二度の優勝を誇る強豪なのはご存知ですね。
さて、今回のタイトル「YGU」とは「山梨学院大学/Yamanashi Gakuin University」のことです。
お分りになった方は少ないと思います。
ホッケースタジアムの東側(画像では上の方)の茶色の建物群が大学のキャンパスです。
|
ホッケースタジアムと大学のキャンパスの間の道路は「オクトーバー通り」と名付けられています。 Octoberは10月ですが、大学の行事とか記念に由来がありそうですね。 渋谷のパルコ界隈のスペイン坂とかを彷彿させる命名です。 この「オクトーバー通り」には、個人的な想い出があります。 |
今を去ること四十数年前、当時は短期大学であったYGUの幼稚園にわたしは通っていたのでした。
住まいは離れていましたので、スクールバスでの通園でした。
この幼稚園には、甲府の街からスクールバスで通う園児と地元の農家の園児がいました。
地元の園児は当然徒歩での通園です。
たまたまわたしの母の実家が徒歩で行ける距離にあり、幼稚園の帰りに実家に寄ることもありました。
その時は地元の園児と一緒にこの「オクトーバー通り」を歩いて帰ったものです。
もちろんその当時は道にそんな洒落た名前はなく、ただの未舗装の田舎道でした。
園児達と話をしたり、歌を歌いながら帰った記憶が微かにあります。
あの当時は「タンキダイガク」と呼んでいて、わたしは「タンキ」は「短気」だと思っていました。
(単なる連想で、さすがのわたしでも短気の人が通う大学だと思っていたわけではありません。)
想い出ついでに。
園児の中にお気に入りの女の子がいて、その子は甲府の大きなフルーツ屋の娘でした。
今でも屋号は覚えていますが、お店はなくなったようです。
それと、園児の学芸会で共演した質屋の息子も憶えています。
この質屋は今でも健在で、時々店舗の前をクルマで通ることがあります。
|
お待たせしました。 これからYGUをご案内しましょう。 正面入口です。 スティールのアーチのモニュメントをくぐると大学のキャンパスになります。 ガラス張りの校舎、モダンですね。 たしか、〜タワーという名称でした。 学園祭の終った時期で、キャンパスは学生でごった返していました。 |
タワーの校舎を通り過ぎると中庭になっていて、その中庭を囲むように校舎や大学施設が建ち並んでいます。
一番上の小さな画像もキャンパス風景です。
この中庭が大学の中心のようで、講義の終った学生が多数、歩いたり、座ったりしていました。
チリ一つない清潔な環境と近代的な設備のキャンパス。
和やかで穏やかな雰囲気ですが、何かもの足りません。
目に見えない管理が学生の内側と外側にあるような・・・・。
(大学自体は出入りが自由で、正面には守衛室がありますがチェックはありません。)
|
|
キャンパス内にあるFMスタジオ「FM KOFU」。
大学のFMではなくて地域FMです。
なかなか面白いFMですが、クルマで聴くにはエリアの狭いのが難点です。
右はマックカフェ。
マックカフェの隣にはマクドナルドの建物もあります。
たしか、このあたりに幼稚園があったはずで、大学の校舎も一棟あっただけだったと記憶しています。
(現在の幼稚園はキャンパスの東側にあり、北側には付属中学、高校もあります。)
YGUがスポーツに力を入れ、施設を充実させたのはここ十数年前からです。
二代目学長(初代学長の子息)の経営感覚と手腕に秀でたものがあり、知名度と内容の充実が加速度的に上がりました。
それ以前のYGUの地元での評価はかなり低いものでした。
ハッキリいえば、最低ラインの大学でした。
今では箱根駅伝の効果もあって、地元でも上々の評判です。
|
キャンパスの「オクトーバー通り」沿いに建設中の法科大学院(Law School)。 開校は来年ですね。 |
法科大学院は司法試験に替わって法曹界のゲートとなる教育機関です。
ここを卒業して国家試験資格を取得し、合格すれば弁護士、検事、裁判官への道が開けます。
試験の合格率は司法試験とは比べ物にならないくらい高くなりますから、入学すればほぼその道に進めます。
医大と同じようなシステムです。
法科大学院が多くの大学に設置され、そこから大量の法曹人が出る。
世の中、いよいよ最悪の時代になりそうです。
主治医のように掛かり付けの弁護士がいて、何かあったら弁護士に相談して、訴訟が日常になる。
仕事で弁護士にお世話になったことがありますが、こういう職業は最小限に留めるべきです。
(その時の弁護士さんの人柄や仕事振りに感謝しても、です。)
あるいは、その必要性のない社会を作るほうが先決ですね。
法曹の人不足解消よりも、法曹がいらない社会を考える。
現実を無視した理想論かもしれませんが、その為に大学や大学院が存在しているのではないのでしょうか。
短気と短気の人がケンカして、血を流すような事態になっても、間に弁護士を入れてはなりません。
たしかガンジーの本に出ていた言葉だった思いますが、やはり真理ですね。
(タンキという形容詞はわたしが勝手に付けましたが。)