最近、都心のビル街に壁面大型モニターが増えています。
わたしが良く見かけるものだけでも、新宿南口に3台、銀座に4台もあります。
渋谷にはハチ公口のスクランブル前に、ビルと一体になった巨大なモニターもあります。
これらを見ていると、映画「ブレード ランナー」が近未来風景の象徴として、ビル壁面に「強力 わかもと」の映像を映し出していたのを思い出します。
これらのモニターは「風景」の一部となっているので、その前で足を止めて見る人はいません。
その昔「街頭テレビ」というものがあったそうですが、回顧番組等でその様子を見ると人々が食い入るような眼でテレビを見ています。
あの「街頭テレビ」は「風景」ではなく、「異物」だったんでしょう。
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このモニターは銀座通り、銀座3丁目にあるwanner
bros. studio storeのものです。
ここはワーナー映画関係のキャラクターグッズを販売しています。
又、ここのモニターは,他のモニターがTVCF、MTV中心なのに対して、ワーナー映画のワンシーンを上映するなどの特色をもっています。
歩道のすぐ上2,3階部分にあるので、空が暗くなるとモニターの光が辺りを綺麗に照らします。 |
さて、総天然色とはカラー映画の事を指します。
でも今はこの言葉、あんまり使いませんよね。
カラーが普通ですから。
モノクローム(白黒)が普通だった時代に特別なものとして、総天然色という言葉は使われました。
わたしが用事でwanner bros. studio storeの前を歩いていたら、そこに総天然色が現れました。
如何でしょうか?
実に総天然色ですね。
映画「オズの魔法使い」のワンシーンです。
この少女は主演のジュディ・ガーランドです。
この時代の総天然色映画、青はあくまで青く、赤はあくまで赤くが基本でした。
特にMGMを筆頭とするスタジオ撮影のミュージカル映画は、観客に「色」で夢を与え続けました。
最近の映画は、アンダー気味のくすんだ色調で階調の美しさを出すことが多いようです。
先日観たティム・バートン監督「スリーピー ホロウ」もその類いで、絵画的美しさにあふれた作品でした。
参考に、「オズの魔法使い」の別カットとわたしが撮った風景(映画の画像が無いので、比較的色調の似ている画像として)を比べて下さい。
このくらい違うと思います。