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上の写真をご覧下さい。
2階のベランダから象さんが身体を乗りだしていますね。
この家はどういった家でしょうか?
不思議な家ですねぇ。
サトちゃんでお馴染の佐藤製薬の社長の家?
違いますねぇ。
答えは、住宅展示場の家でした。
住宅展示場の家だったら象が2階のベランダに居ても不思議はないのですが、住宅展示場は不思議だと思います。
わたしは住宅展示場を初めて見て以来、ず〜とそう思ってます。


ここは、わたしの住居からほど近いところにある住宅展示場です。
敷地に14棟建っています。
両側に見えるのは全部商品としての住宅です。
道路が広いのは、両側が駐車場になっているからです。


皆さんは、住宅展示場を不思議に思ったことはないでしょうか?
街の真ん中に人の住んでいないピカピカの家が10軒以上も並んでいる。
商品だから、いつ見てもピカピカ。
家の周りの樹木も手入れが行き届いているし、家の内外は清潔に保たれている。
人が住んでいないのに荒れた雰囲気が全然していない。
普通人が住んでいないと独特の荒れた雰囲気になるんですけどね。
住人がいないのに何時行っても「Welcom」な感じで迎えてくれます。

そうか、そうか、テーマパークに似ている!
ディズニーランドとかハウステンポスとかに。
不要になったらイギリス辺りに持ってって、現代の日本の家庭のテーマパークっていうのはどうでしょうか?
一般的イギリス人の想像に合わせて芸者さんとか相撲取りとかに接待させて、ハイテク回転寿司とかを召し上がっていただく。
「普通の家庭にも芸者や相撲取りが居る」と思い込んで、誤解を一層助長させるでしょうね。
(これ冗談ですからね、マトモにとらないで下さい。と言わなくてもマトモにとらないか。)

映画のセットにも近いですね、何となく。
1/1のスケール、つまり等身大のジオラマとも言えますね。
と言うワケで、わたしはこの不思議さが好きなのです。
変わった性格といえば、変わった性格ですが、否定いたしません。
洋服がショーウィンドウに飾ってあるのは不思議に思わないのですが、実物の家が商品として並んでいると不思議に思ってしまいます。
一軒だけだったらそれ程でもないのですが、10軒ぐらい並んでるとね〜、不思議なんですよ。


さて、さて、わたしが勝手に代表的と思った家4軒です。
何となく似てるでしょ。
多分、二世帯住宅だと思います。
外観はどこの国というわけではないが、何となく洋風。
ま、これがトレンドなんでしょうね。
しかし立派な家だと思いました、正直なところ。
家は一生で一番高い買い物と言いますが、これを見ると納得できますねぇ。
本当に高そうです。
幟(のぼり)があるのが、愛嬌です。
商品のコピーとかが書いてあるのですが、普通の家でやったら面白いかもしれません。
「おとーさん、課長に昇進!」とか、「来春、第一子誕生が決定!」とか、「長男、早大に現役合格!」とかの家庭トピックスを幟に書いて道行く人を楽しませる。
駄目でしょうか?
(駄目でしょうね。)

展示場には、もちろん和風の家もあります。
こちらも立派です。
今風の和風といった感じで、消費者のニーズをしっかり掴んでいます。
さて、右は展示場の中の一番の変わりだね。
ちょっと「安い」感じがしました。
「恥ずかしい」感じも。
中もチラッと見ましたが同様でした。
でも、わたしが若かった頃はこういうスタイルの家が憧れだった気もします。
今思うと、ホント恥ずかしいですが。



最後は、真面目な話です。
住宅の中は見なかったのですが、間取りは昔に比べると随分変わったと思います。
「個人」や「私」を重視した構造に変わっているはずです。
家庭の変化が、そのまま家の外観と内部に反映されていると思います。
家というのも生き物ですから、時代時代によってその在り方が変わります。
100年後の家とか、200年後の家とか見てみたいものです。
そこでどんな生活が営まれるのでしょうか。




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