＜押し入れのバービー＞
某月某日、わたしは以前から親しかった作家のアパートを訪問した。
打ち合わせの為である。
アパートは木造で１DK。
台所を通って寝室兼居間に入ると人形群が目に飛び込んできた。
どうやらケン（バービーの恋人）とGIジョーのようである。
右隣を見るとシナトラやプレスリーの人形群がある。
どちらも飾り方にセンスがある。
わたしはジオラマが好きである。
よって、このての人形にも興味がある。
まずは打ち合わせと思って、作家と話を進める。
一応終わったところで人形について尋ねてみた。
（正直に言うと打ち合わせ中も人形のことが気になっていた。）
この人形は作家の同居人（男）のコレクションであるという。
人形には、コレクション主と作家の手が相当入っているそうである。
シンガー達の中には「Xファイル」の方もいる。
う〜ん、どちらもナカナカのモノである。
と、作家が「こっちにもありますよ。」と押し入れを開けた。
そこには・・・・・・・・・。
今日打ち合わせに来てよかった。
心底そう思いました。
なんと、なんと100体以上のバービーが。
みんな着飾って、ヘアメークも凝って。
ちゃーんとライティングまであります。
これは美しい。
このセンスは只者ではない。
さっそく許可をいただき持参のデジカメで撮影をいたしました。
ね、スゴイでしょ。
幸せな一日でした。
何の変哲もない木造アパートの押し入れに、こんなビューティフルな世界があるなんて！
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