黒川興成展
『身の上彫刻 VI 』
KUROKAWA Okinari
黒川興成展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面左です。
右側の壁面右です。
以上の金の指輪29点で黒川興成展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面左の3点です。
左壁面右の3点です。
正面壁面左の3点です。
正面壁面右の三点です。
右壁面左の4点です。
右壁面中央の5点です。
右壁面右の4点です。<作家コメント>
学生の時、専攻を選ぶにあたり金属加工を選びました。
その中で主任教授のジュエリー作品に興味を持ち、先輩や同僚からはジュエリーは男のやることではないと言われましたが、この道を進むことにしました。
その後、就職先の好意でドイツの学校で学ぶ機会を得て、そこで知った『ジュエリー』の世界が私の方向を決定付けました。それは身に着けるという『装身具』の本質を持ちながら、造形物として作家の表現を評価するものでした。
装身具の中で、「ゆびわ」は一番好きなアイテムです。その中で特に意識しているのは、置いて(展示して)あると「ゆびわ」には見えないけれど、指にするとまた別の存在感を持つものです。ギャラリーに整然と展示された20数点の金の指輪。
指輪=装身具の作品はiGallery DCでは珍しい展示ですが、黒川さんは以前からファインアートとクラフトの境界で制作をしてきた作家です。
今、装身具といえばオシャレなアクセサリーという認識ですが、元々は共同体のアイデンティティーとして機能していました。
近年流行のタトゥーなどと同じで、宗教的な意味合いも強いものです。
日本は長い間装身具を身に付ける習慣が中絶していたそうです。
黒川さんの説によれば、国家の起源に遡るそうです。
仏教の伝来とともに、聖徳太子によって形成された国家。
それが分岐点になって、装身具を身に付けなくなりました。
何故そうなったか、それは黒川さんの今後の研究を待つしかありませんが、興味深い謎です。
指輪といえば、馴染みのあるのは結婚指輪。
これも近代以降の習慣です。
おそらくキリスト教が公認された後だと思います。
結婚の誓い=愛という概念も日本にはなかったものです。
指輪を見ながら、付けながら、装身具の歴史と共同体や家族の歴史と重ね合わせた見るのも面白いですね。
装身具として指輪、立体造形として指輪。
その両方の重なり合いを楽しんでいただければ、黒川さんの制作意図は達成される思います。
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黒川興成展 『身の上彫刻 VI 』
会期:2020年5月14日(木)〜5月31日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール