黒田悠子展
KURODA Yuko
黒田悠子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左壁面左です。
左壁面右です。
正面壁面です・
右壁面です。
以上の8点で黒田悠子展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面左の作品です。
タイトル「安眠島(アンミョンド-韓国)」(アクリル絵具、綿布)でサイズ53.5x65.0cmです。
左壁面右の作品です。
「ヴェネチァ」(アクリル絵具、綿布)で73x92cmです。
正面壁面の作品です。
「カステルヴェッキオ-イタリア」(アクリル絵具、綿布)で92x73cmです。
正面壁面エアコン下の作品です。
「カステルヴェッキオ-イタリア」で26.5x20.3cmです。
右壁面左端の作品です。
「仁川-韓国」(アクリル絵具、綿布)で44.5x52.0cmです。
右壁面中央の作品です。
「信濃追分」(アクリル絵具、綿布)で50.0x64.5cmです。
右壁面右の作品です。
「安眠島(アンミョンド-韓国)」(水彩、紙)で20.0x26.8cmです。
カウンター上の作品です。
「熱海-初島をのぞむ」(水彩、紙)で14.0x8.5cmです。
<作家コメント>
私の絵
独り言のようなもので、自分に向かって描いている。
自分がその場にいた一瞬の時を自分の記憶に留めておきたくて……。
それはできれば風景の中の出来事であって欲しい。
そうすれば少しは他者と共有出来ることもあるかもしれない。
黒田さんの絵画を初めて見たのはかなり前のことです。
当時もコンテンポラリー・ギャラリーのオーナーだったので、ギャラリストとは違う側面を拝見した憶えがあります。
モチーフは人物の顔やバストショットが主でした。
その後もコンスタントに発表をされていて、近年は風景を描くことが多くなりました。
当初から惹かれるものがありましたが、風景になってからは一段と興味を覚えました。
今回の展示の多くは、風景の中の人物です。
人物はご自身と夫君で、韓国、イタリアを旅行した時のスナップを基にしています。
又、夫君一人を描いた作品もあって、こちらは熱海の初島が背景です。
風景の作品は1点だけあって、長野の信濃追分の駅前と山並みを描いています。
いずれもスナップ写真を基に描いたものですが、写真そのものはオーソドックスな記念写真です。
二人が写ったものは第三者の撮影で、特に工夫があるわけでもないスナップです。
一見、写真をほぼ忠実に絵画にしたように思えるのですが、どうもそうではないようです。
何が違うかと言えば、写真を基に描く時、そこに黒田さんの<眼差し>が入るからです。
この<眼差し>が、どうやらわたしを惹きつけてやまない様なのです。
絵画の具体的な要素(人物や風景のディテール)はさほどデフォルメされていません。
それは文字通り要素として扱われるだけで、すんなりと移植されています。
写真を基に描く時、当然写ったものだけが材料ではありません。
逆に、そこには写っていない黒田さん自身の記憶こそが重要なのです。
写真は記録であると同時に、記憶を引き出すためのマテリアル(素材)でもあるのです。
多分に、記憶とは具体ではなく、空気や気配、光などの空間的要素のような気がします。
つまり<眼差し>とは空間的要素に重きを置いた、事物の見方、視点なのです。
その<眼差し>のニュートラルな加減が、黒田さんの絵画の特質であり、新鮮な魅力なのです。
作為が感じられない、偏りのなさが逆に個性となって、絵画の神秘を生む。
存外に技量が必要な仕事ですが、それをサラリとやってのけたように見えるのも、絵の強度に繋がっています。
一般に、今日的絵画とは形式の更新と思われがちです。
しかし<眼差し>を思考することも、今を生きる絵画の要件です。
そのような意味においても、黒田さんの作品はリアルな絵画なのです。
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黒田悠子 展
会期:2018年2月4日(日)〜2月25日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール