茂井健司展
in the making
SHIGEI Kenji
茂井健司展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、正面の展示です。
カウンター上の展示です。
右側壁面の展示です。
以上の17点で茂井健司展は構成されています。
作品の詳細を覧下さい。
正面壁面前の作品です。
タイトル「in the making 楽しさとは」(ガラス、水性クリア、インク)でサイズ2000×2170×1000mmです。
カウンター上の作品です。
11点の小品ですが、そのうち2点をピックアップしました。
タイトル「Yamanashi M1〜11」(ガラス、水性メディウム、透明顔料)で75×95×80mmです。
右側壁面の作品です。
5点の小品ですが、そのうち3点をピックアップしました。
タイトル「in the making そこから1〜5」(ガラス、油絵具、水性メディウム、透明顔料)で110×190×50mmです。<作家コメント>
「場所」からうまれる「形」について
信濃川が流れる新潟市での2013年の展示「mine −高く・低く・遠くへ・近くへ− 」では「人と街と水と光」をテーマにその関わりやつながりを作品化した。
場所と造形から生まれるものとはなんなのか。
今回はiGallery DCという場所と素材としてのガラス、甲府盆地を囲む山と形としての△などから場所性と造形性によって生まれるものを表現に結びつける。
そこに観者と作者も関わることで、思いもつかないことが思いにつながることを目指しての作品展示。
近年、茂井さんはガラスを素材に作品を制作しています。
今回も同様で、大掛かりなインスタレーションを展開しています。
ガラスと鉄は近代を象徴するマテリアルと言えます。
水晶宮やエッフェル塔が近代のモニュメントとして有名です。
さて、今はポストモダンの後の時代ですが、依然建築物はガラスと鉄が主役です。
マテリアルとしては根強いものがあるようです。
そんなガラスを使って、茂井さんは何を表現しようとしているのでしょうか。
直線で構成される近代的合理がテーマでしょうか。
あるいは小品で想起されるモンドリアンやフランク・ロイド・ライトなどへのオマージュなのでしょうか。
多分、違うでしょう。
大きな強化ガラスに薄っすらと吹き付けられた4つの色。
それは天井からの照明、入口のガラスからの自然光を浴び多彩な表情を見せます。
メインの大ガラスの立体は、iGallery DCの空間からインスパイアされたことは一目瞭然です。
iGallery DCの無駄のないホワイトキューブから生まれた、美しい造形です。
その造形に込められた茂井さんの思いとは。
それは、コメントにもあるように、この地に対する深い洞察です。
茂井さんの住まいは東京の日野。
中央線で山梨とは連結されています。
茂井さんは山梨と縁の深い作家ですから、往復での電車やクルマの車窓は馴染み深いものがあるでしょう。
その景色、空気に作家が感じたものの集約が、今回の作品に表れていると思います。
光で反射する微妙な透明色のニュアンス。
それは茂井さんが絵画の出身であることの証明であり、近代が取り零した、色とりどりの四季が移ろう山梨の自然への憧憬。
そう想像するのはあながち間違いではないと思っています。
恐らくiGallery DCで最大の作品。
脆く壊れやすいガラスを支える、作家の強い意志。
存分に楽しんでいただければ幸いです。
ご高覧よろしくお願いします。
プライスリスト作品の価格は2017年4月まで有効です。
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iGallery DC 茂井健司展
会期:2016年5月15日(日)〜6月12日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00
会場アクセスと展覧会スケジュール