岡本直浩展
〜刻影〜
OKAMOTO Naohiro
岡本直浩展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て左側の壁面です。
左壁面前の床です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
以上の6点で岡本直浩展は構成されています。
作品を一点づつご紹介します。
左壁面の作品です。
タイトル「聴影」で、サイズは18(H)×16(W)×5(D)cmです。
左壁面前の床の作品です。
「思惑」で168×75×76cmです。
正面壁面前の台上の作品です。
「思考の行方」で35×30×20cmです。
正面壁面エアコン下の作品です。
「終影」で9×13×3cmです。
右壁面の左側の作品です。
「葉影」で64×27×10cmです。
右壁面の右側の作品です。
「流影」で37×30×8cmです。
作品はすべて樟(くすのき)を用いて制作されています。
<作家コメント>
彫刻する時、影をいかにして創るかを考える。
それは、決して触れることは出来ないが、作品に与える影響は大きい。
全てと言っても過言ではない。
色味も無く平面な分、形の本質を映し出す鏡のようなものではないか。
どんなに薄い葉にも影が現れ、景色に影響を与えるように、人は些細なことに影響され、それら1つ1つが積み重なり、やがて大きなものへと変貌する。
過去に体験した事象の積み重ねにより造り上げられた血や肉体により我々は生存し、新たなものたちへ影響を与え連鎖していく。
そこには、対象と時間の関係が生まれ、木彫制作時に現れる数十年前の年輪と時空を越え対峙する感覚に似ている。
岡本さんの作品は樟を用いた木彫の作品です。
多くの作品はアクリル絵具で着色されています。
その作品構造は一見単純に見えますが、意外に入り組んでいます。
木を彫った時点で事物には影が出来ます。
そして着色する時点で、その事物の影を描きます。
ほとんどの作品のモチーフに植物があり、その植物とは他ならぬ木彫の木と同族です。
やわらかな木彫の彫刻。
本物と見紛いそうな植物の彫像。
その佇まいを支えているのは、やはり影です。
ギャラリーの壁面に、床に、静かに置かれた作品。
それは決して饒舌ではありません。
むしろ寡黙といった方が良いでしょう。
しかし問いかければ、快く応えてくれます。
美術とは、(逆説的に)眼に見えないもの、見ようとしないものを表現するものかもしれません。
そしてその美術自体も、見ようとしなければ、見えてきません。
又、わたしたちは、陽が陰(影)の存在によって、初めて陽であることに気が付きません。
陽は陽単独では存在しないことを忘れています。
陰(影)があって、陽があるのです。
影。
見ようとしなければ、見えないもの。
しかし景色に影がなければ、それは景色とはいえません。
それこそ、影も形もないもの・・・です。
岡本さんの木彫にある影は、あからさまな影ではありません。
木漏れ日の影のような、優しい影です。
岡本直浩経歴
プライスリスト
作品の価格は2013年6月まで有効です。
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折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
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なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
iGallery DC 岡本直浩展
会期:2012年7月1日(日)〜7月29日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00
会場アクセスと展覧会スケジュール