中込靖成展
Landscape“Work onPaper 2012”
NAKAGOMI Yasunari
中込靖成展の展示風景です。
画廊入口から見て左側から壁面別に作品をご覧下さい。
入口横左の壁面です。
左側の壁面です。
正面の壁面です。
正面壁面裏(ミニキッチン)の壁面です。
右側の壁面です。
カウンター上の展示です。
以上の13点で中込靖成展は構成されています。
それでは作品を一点づつご紹介致します。
入口左横壁面の作品です。
タイトル「Lanndscape」でサイズはポストカードサイズです。
左壁面の左の作品です。
「Landscape#911」で39(H)x54(W)cmです。
左壁面の右の作品です。
「Landscape#944」で103x68cmです。
正面壁面の作品です。
「Landscape#871」で36x153cmです。
正面壁面エアコン下の作品です。
「Landscape#752」で49x74cmです。
正面壁面裏(ミニキッチン)壁面の奥の作品です。
「Landscape#910」で21.5x52.5cmです。
正面壁面裏(ミニキッチン)壁面の作品です。
「Lanndscape」でポストカードサイズです。
右壁面の左端の作品です。
「 Landscape#933」で52x111cmです。
右壁面中央の2点です。
左から「Landscape#882」で40x23cm、「Landscape#881」で40x23cmです。
右壁面右端の2点です。
左から「Landscape#884」で40x23cm、「Landscape#885」で40x23cmです。
カウンター上の作品です。
「Lanndscape」でポストカードサイズです。
作品は紙にアクリル絵具の用いています。
(正面壁面の「Landscape#871」とカウンター上の作品は、紙にアクリル絵具と油絵具を用いています。)
<作家コメント>
辿り着かない出発点への旅
2001年9月11日のニューヨークのワールドトレードセンターツインビル事件はその後のアメリカを大きく変えた。
アメリカでの私の制作活動はちょうどその頃始まった。
滞在する中で私は新たなテーマ、「Landscape」と出会い、それが今日まで続いている。
私自身の活動の拠点は、その後アジアにも展開していった。
人々は国境・人種・言語・宗教・世代等々様々な違いを越え、作品を媒介して互いに繋がり合うことが可能なことを自分の絵画を通じて実感した。
人はそれぞれのLandscaepe(風景)に生まれ、それぞれの風景を持ち、それぞれの風景の上に立っている。
それでいて普遍的な風景を共有している。
1枚の絵を通じてそんな当たり前のこと思うに至った。
「Landscapes」のシリーズは作品タイトルの代わりに制作した順に通し番号を付け、間もなく1000番になる。
関連作品や番号のつかない小品、ドローイングの類の合計はその3倍を越えた。
とは言え、自分が本当に目にしたいと思う自身の絵画は未だ立ち現れてはいない。
この間、絵の方からもその姿を時折垣間見せてはくれたものの、その全貌は見えてはこない。
自分の心がブレていたりすると手痛いしっぺ返しを食らい、出会えないどころか、何かを喪失してしまうこともある。
多人種の世界にあって、自己のオリジン【origin:起源 根源 原点】の追求こそが唯一他者と交わえる条件であると学んだ。
個別であることと普遍性とは表裏一体のものだ。
個人的にはグローカル( LocalでGlobal)と呼ぶ。
2011年3月11日 東日本大地震以降に国内の多くの作家(芸術家に限らず)が、自身の内面や表現の変化等に気付いた、とよく耳にする。
911と311を経て今後私はどんな自作と出会えるのだろう、自己という出発点への旅が続く。
今回のiGallery DC個展はworks on paperに絞った新作で構成した。
キャンバスに比較して瞬時の発想や様々な試みが比較的容易に出来るのが紙で制作する面白さだ。
それぞれは単色(モノクローム)ではあるものの多様な色やマテリアル、サイズの作品を展示する。
中込さんの制作方法は独特です。
紙に絵具を大量に垂らし、それが生乾きの時に刷毛、布、スキージなどで拭き取ります。
そうすると画面は抽象的な模様になります。
そこから、中込さんはLandscape=風景を探します。
自分の記憶、あるいは未知の風景。
風景の断片が見つかったら、そこから多分に具象的な風景を形作っていきます。
人は風土から育まれます。
風土とは、その土地の気候、地味、地勢のありさまです。
つまり、風景を生む基です。
ひとつひとつの風土はひとつひとつの風景を生み、人はそれぞれの風景の上に立っています。
ある風景を中込さんが描く。
それを見たアメリカ人は自分の故郷の谷間を描いた景色だと言う。
中込さんはそこには行ったことがない。
又、同じ絵を見た日本人は、そこは自分の生まれ育った所だと言う。
そこにも中込さんは行ったことがない。
中込さんがイメージしたのは、郷里である甲府盆地の風景。
この話は、風景は個別であるにもかかわらず、普遍性を持っていることを示しています。
そして興味深いのは、自己のオリジンの追求こそが唯一他者と交わえる条件と学んだ、中込さんの体験です。
風景の普遍性。
そこにあるのは、人が人であることの共通体験と想像力ではないでしょうか。
中込さんの絵画を見ながら、ふとそんなことを思いました。
中込靖成経歴
プライスリスト
作家Webサイト
作品の価格は2013年4月まで有効です。
作品を購入後希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
iGallery DC 中込靖成展
会期:2012年5月20日(日)〜6月17日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00
会場アクセスと展覧会スケジュール