iGallery DC

飯野信二展
IINO Shinji




飯野信二展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左壁面右と正面壁面、右側壁面、正面裏側の展示です。
(その他左壁面右に2点あります。)
飯野信二展は以上の24点で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
タイトルはすべて無題です。



左壁面左側の2点です。
左から油彩でサイズ18×14cm、水彩で24×32cmです。

 


正面壁面の作品です。
左右とも油彩で116×116cmです。

 


正面壁面エアコン下、右側壁面左の作品です。
左から水彩で35×24cm、水彩で24×16cm、水彩で26×36cm、水彩で12×19cm、水彩で20×27cmです。



右側壁面右の作品です。
左から、油彩で18×18cm、油彩で23×16cm、油彩で23×16cm、油彩で23×16cm、水彩で11×22cmです。



正面壁面裏左の作品です。
左から、水彩で16×20cm、油彩で14×18cm、油彩で14×18cm、油彩で14×18cm、油彩で14×18cmです。



正面壁面裏右の作品です。
左から水彩で26×36cm、油彩で18×14cm、色鉛筆で17×14cm、水彩で9×13cm、水彩で24×30cmです。


<作家コメント>

生まれ育った地の身近な自然環境。
空気 水 山 雲 雨 草木 風から身体の中に入り込んだなにものかが滲み出てくるとき、心に沁みる記憶と共に色や形となる。
今展は風景と身体の形態をきっかけとした油彩と水彩を展示します。

飯野さんの絵画を初めて見たのは、15年ほど前の県立美術館ギャラリーのプラクシス展です
その時は原色の色彩と筆致のカオスに圧倒されました。
画面は彩度の高い赤、青、緑、黄色で埋め尽くされ、大胆な筆跡と微かに見える下地の白が印象的でした。
ボルテージの高い野獣派のような画面にもかかわらず、そこには不思議な調和があったことは覚えています。
とにかく、この絵を描いている人はどんな人だろうと興味を持ち、プラクシス展の主宰者を介してiGallery DCでの個展をお願いしました。

その当時に比べると本展の画面は余白が多く、どこか落ち着きがあります。
それは飯野さんが歳を重ねた所為もあるかとは思いますが、絵自体の鮮度と鋭さはいささかの変わりもありません。
飯野さんの絵のスタート地点には仮のモチーフがあります。
それは長らく風景でしたが、今回は女性の後ろ姿(ヌード)がメインになっています。
仮のモチーフから画面上で色と形を展開していって、一度見たら忘れられない、あの飯野絵画が生まれます。

さてその絵画の内容について少し考えてみます。
色彩と形態、それはエネルギーを表しているように思えます。
風景は光(太陽)の放つエネルギーが基になっています。
植物は光合成によって育ち、また生物もそこから生命を授かります。
そのエネルギーの連鎖が生態系です。
ヒトも生態系の一部で、エネルギーは女性の身体によって伝承されます。
そんなエネルギーの現れをプリミティブに描画したのが飯野さん絵ではないでしょうか。
色彩が原色に近いのも、線や点が野放図なのも、エネルギーをデフォルメせずそのままの状態で描こうとする意図かと思います。

飯野さんの絵を見ていると、元気が出ます。
画面から放出されるエネルギーが視覚を通して心身に刺激を与えるからです。
(他方で小品の水彩には優しさがあって、それは恰も春先の陽の光のような気持ちの良い感触です。)
わたしたちが生きている世界はエネルギーの伝達が生む調和のシステムです。
今わたしが見ている飯野さんの絵画は、そんな風景像とそこに在るヒトの生態を描いた絵画と思います。

ご高覧よろしくお願い致します。


プライスリスト1
プライスリスト2


2013年iGallery DC個展
2019年iGallery DC個展

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飯野信二展
会期:2024年8月29日(木)〜9月15日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール