西沢武徳展
NISIZAWA Takenori
西沢武徳展の展示風景です。
上から、画廊入口から見て左壁面左、左壁面右と正面壁面、右壁面の展示です。
西沢武徳展は以上の19点の作品で構成されています。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面左側の小品8点です。
タイトルはすべて「面」で、サイズもすべて0号です。
左壁面、中央の作品です。
上は「sky」でM4、
下は「rain」でM4です。
左壁面、右端の作品です。
「3人」でF30です。
正面壁面の作品です。
「4人」でP50です。
正面壁面エアコン下、右壁面、左側の作品です。
左から「ネムッテイル」でF6、「ネムッテイル」でF6、「ネムッテイル」でF4、「歩いて行く」でF4です。
右壁面、右側の作品です。
左から「beans」でF6、「beans」でF8、「beans」でF6です。
<作家コメント>
人の形の組み合わせと、塗り残していく技法でひろがりのある平面空間を表現します。
西沢さんに依れば、本展のスタート地点の作品は右壁面「beans」の3点です。
タイトル通りbeans=豆のような形状が多数描かれた作品ですが、わたしには仏像群のように見えました。
西沢さんに訊いてみると、モチーフになったのは空海の書だそうです。
仏教という点ではアタリでしたが、書の内容ではなく、書の図形的な面をモチーフにしたとのことです。
つまり、白い紙の部分が地で、筆文字が図と見立てて、絵を作っていったそうです。
その方法は他の作品も同様で、描かれた人物に特定の意味はなく、あくまでも作画の素材として描いています。
色彩と形の造形にフォーカスした絵画と言えるかもしれません。言わば抽象画に近い概念の作品ですが、人物のフォルムの面白さには格別なものがあります。
豆の殻に包まれたような人物、歩いている人々、寝っ転がる人たち、腕を組んだり顎に手を当てたり考えたりしている人、のっぺらぼうの顔のポートレイトなどなど。
背景を落ち着いた色面だけにして、鮮やかな多色で彩られた人物を浮き上がらせ、絵画の造形の面白さ、楽しさが伝わってきます。
コメントにある塗り残していく技法が効果的で、人物に光の陰影とも輪郭線とも異なる美しい奥行きを作っています。
柔らかな人の形と変化に富む色彩のリズムが、右壁面の「rain」のように目を躍らせます。これらの人物を見ていると、世相のようなものを思い浮かべます。
人の群れが社会の相であったり、のっぺらぼうが現代の人に見えるからです。
それは西沢さんの視点が今の時代にあるからだと想像します。
ピントが今生きている時代にあって、その時代の絵画を描こうとしているからだと思います。ご高覧よろしくお願い致します。
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西沢武徳展
会期:2023年2月9日(木)〜2月26日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール