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山内隆展
「巡礼。何処/其所」
YAMAUHI Takashi

山内隆展の展示風景です。

上から、画廊入口から見て左側壁面左、左壁面右と正面壁面、右側壁面の展示です。
山内隆展は以上の13点の作品で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。

画廊入口から見て、左壁面、左端、右端の作品です。
左はタイトル「マリア観音 / 加計呂麻島 / 3」（紙にアクリル、インク、パステルほか）でサイズ26 × 21.2 cm、
右は「出津のいし /くろい山」（出津の石、木材）でh11 × w10 × d3.1 cm　φ28.5cmです。

正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「出津のいし / 黒い海」（出津の石、木材）でh4.6 × w4.2 × d2.3 cm　φ14.3cm、
右は「出津のいし / 蒼い海」（出津の石、木材）でh3.6 × w12.5 × d2 cm　φ22.5cmです。

 

正面壁面エアコン下、左端、右端の作品です。
左は「出津のいし / しずかな海」（出津の石、木材）でh11 × w12.5 × d2cm　φ22.5cm 、
右は「出津の石 / 長崎」（紙にアクリル、インク、パステルほか）で32 × 23 cmです。

右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「ある聖人 / こどもの声 / 神ノ島 / 長崎」（紙にアクリル、インク、パステルほか）で32 × 23 cm 、
右は「閃光 / 彫像 / 浦上天主堂 / 長崎」（紙にアクリル、インク、パステルほか）で30.9 × 40 cmです。

右壁面、左から3番目、4番目、右端の作品です。
左は「椿 / 出津 / 長崎」（紙にアクリル、インク、オイルパステルほか）で26 × 21.5 cm、
中央は「巡礼 / いぬ / 阿里山 / 台湾」（紙にアクリル、インク、パステルほか）で26.5 × 21 cm、
右は「マリア観音 / 加計呂麻島 /2」（紙にアクリル、インク、パステルほか）で32 × 23 cmです。

カウンター上とギャラリー中央の作品です。
左は「出津のいし / 観音 」（出津の石、木材）でh9.4 × w4.5 × d2.5　φ14.3cm、
右は「あるたてもの / 出津 / 長崎」（木材、塗料）でh134.4 × w64 × d46 cmです。

＜作家コメント＞
【巡礼。何処其処】
祈りや奉拝のかたち、その痕跡を主軸に、彫刻およびドローイングの制作を行う。
近年は長崎教会群や、国内外の巡礼地、私的な関心による無名の彫像の取材などを通して創作を続けてきた。
何処からかうつろってきたものが其処で混じり合い、新たな祈りや奉拝のかたちとなる。
本展では数年ぶりに再訪した長崎の出津、浦上、神ノ島の取材を中心にした作品を展示をする。

作家による作品解説

本展のモチーフになっているのは、主に長崎の隠れキリシタン、潜伏キリシタンの信仰及びその痕跡です。
足を使った丹念な取材が基になっていて、ギャラリーにはそのノート（ドローイングとテキスト）も展示されています。
展示を大きく分けると、ドローイング、石の小さな彫刻、木彫の教会像になります。
ドローイングはダブルイメージの手法で、異なる時空の像を重ねています。
石の彫刻は取材地で採取した地域特有の石を組み合わせ、それに風景のイメージを重ねたものです。
木彫の大きな作品は長崎の出津教会堂をモチーフにして、山内さんが自由に創作したものです。

各作品の核にあるのは、信仰と祈り、その形です。
山内さんは特定の宗教の信者ではありませんが、美術の制作を始めた当初から信仰をメインのテーマにしていたそうです。
人はなぜ神や仏を信仰し、祈るのか。
そしてそのカタチや場所はどのように形成されてきたのか。
それを文字通り足と手で探り、作品として表現しています。

わたしが最も注目し、強く印象に残ったのは木彫の教会像です。
教会は信仰の中心になる場所であり、またその建築は信仰の象徴（シンボル）でもあります。
それ故に古今の宗教建築の少なからずに著名な建築家が関わっています。
山内さんの木彫の教会、それは山内さんが考える現代の信仰のカタチを表していると思います。
従来の教会建築のイメージを踏襲しながら、工業製品のようなフォルムと質感を纏った教会。
絵画と彫刻が自然に溶け合ったような造形。
それは、今を生きているわたしたちが祈る場所として相応しい教会かもしれません。
その人工的でありながら、どこか懐かしく親しみのある造作と彩色。
美術の出自は原始の信仰、祈りですが、それは今でも変わらず脈々と続いています。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト１
プライスリスト２

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山内隆展　「巡礼。何処/其所」
会期：2022年6月2日（木）〜6月19日（日）
開廊日：木・金・土・日
時間：12:00〜18:00

会場アクセスと展覧会スケジュール