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藍 画 廊



渡邊志野展


渡邊志野展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。



左は「去年の新茶」で、F120号。
右は「ぽーすけ」で、F10号。
「去年の新茶」は綿布に油彩で、その他の出品作品はすべてキャンバスに油彩です。



入口横右の壁面です。
「どっぷり浸かる」で、F100号。
(右の壁面の切れたところが画廊の入口です。)



左側の壁面です。
「とっさの一期一会」で、S80号。
この他、道路側ウィンドウに「ほろ酔い加減」(P20号)が展示されています。

渡邊さんのお話ですと、題名と作品の間には直接の関連はないそうです。
「イメージの繋がり」といった程度だそうです。
しかし言葉と作品には共通の感性があって、作品に拡がりを与えていると思います。

淡い色調のボンヤリとした風景画ですが、その焦点の拡散が作品の特徴であり面白いところです。
色相が美しく、掴み所の無さが逆に作品の誠実さになっています。


右側壁面の作品です。
展示作品の中では、道路側ウィンドウの作品とこの作品がサイズ的に小さな作品です。

大きな作品の拡散具合に比べると、的確で無駄のない表現といえます。
ただし、どちらが渡邊さんの表現に適しているかは難しいところです。
その距離の間で、自己の表現を模索していくのではないでしょうか。


左側の壁面の作品です。



個人的にはこの作品に最も興味を魅かれました。
(「去年の新茶」のブルーも捨て難いのですが。)
「とっさの一期一会」、それは偶然の出会いなのでしょうか。
あるいは風景から喚起された夢想なのかもしれません。
定かでない風景に描かれた二人の人影。
そこにあるのは物語ではなくて、作者と世界の錯綜した関係のような気がします。

御高覧よろしくお願いいたします。



会期


2003年6月2日(月)-7日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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