和田良夫展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側壁面です。
本展は二十三点の比較的小さな作品で構成されています。
形状的には二十二点の平面作品と一点の立体作品になりますが、形状区分よりは、ミクストメディア(混合素材)を使用した二十三点の作品といった方が正確かもしれません。
壁面ごとに作品をご紹介したいと思います。
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入口直ぐ左の壁面の作品です。 F3号のパネルの中にあるのは銅版です。 この銅版が今回の展覧会のモチーフになっています。 銅版は凹版ですから、インクは彫った箇所に入ります。 ローラーで銅版にインクをのせると、インクは凹の部分以外の平らな所にも残ります。 刷る前には、それを布(寒冷紗等)で拭き取らなければなりません。 和田さんがモチーフとしたのは、その布と、銅版が持っている鏡のような質感です。 |
入口から見て左側壁面です。
ただの木枠に見えますが、近づいて見ると木枠に各種の寒冷紗が張られているのが分かります。
素(す)の白と黒の寒冷紗が張られたもの、カラーリングされた寒冷紗が張られたもの、木枠もペイントの有り無しがあります。
正面の壁面の下に設置された透明アクリルのボックスです。 入っているのはアクリルのCDケースやFDケース。 色鮮やかに見えるジャケットは紙ではなくて、綿のボロ布です。 インクを拭き取った、あるいはインクが染み込んだボロ布です。 正面壁面にはこの布や絹を含んだ作品、写真をインクジェットでプリントした作品が展示されています。 |
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右側壁面です。
左から三点は油彩に寒冷紗、右は木枠にミラー紙です。
ミラー紙は鏡のように光を反射する紙です。
木枠に中に写っているのは正面の作品群。
右直ぐ横の壁面です。
化繊や目の粗い麻に絵具を染み込ませたり、ペイントした作品です。
御案内の作品の他、道路側ウィンドウに二点の展示があります。
作品の構造や素材と戯れ、そこに作家の表現が絡んだ展開。
御高覧よろしくお願いいたします。
作家Webサイト
会期
2003年5月19日(月)-24日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
EXTRA EXTRA EXTRA
今回は和田さんの御許可を得て、作品に写ったわたしのセルフポートレートを掲載させていただきます。
案内で御紹介したミラー紙にカメラを向けて撮影してみました。
残念ながら顔が写っていませんでしたが、ま、それの方が良いでしょう。
(人様にお見せするようなマスクではありませんから。)
このデジカメでいつも撮影しています。
EPSON製ですが、最近のOSはこのカメラのドライバをサポートしていません。
仕方がないのでPCカードスロットかカードリーダーでコンピュータに取り込んでいます。
画素数210万は、今時としては少ない数値ですがWebで使うには充分です。
今後もこのカメラに活躍してもらう予定です。