藍 画 廊

唐沢美紀展
うかぶ・とめる・かける
KARASAWA Miki


唐沢美紀展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に多数の小品があります。
作品の詳細をご覧下さい。

 


左壁面の作品です。
左から、タイトル「level」(布.アクリル絵の具)でサイズは450×500mm、
「ant」(紙.アクリル絵の具)で140×180mm、
「snail」(紙.アクリル絵の具)で140×180mmです。



正面壁面右の作品です。
「あとはなにもない」(布.枝.粘土.羽.アクリル絵の具)でサイズ可変です。



正面壁面左の作品です。
「blue soap 」(キャンバス.アクリル絵の具)で145×180mmです。


右壁面左側の作品です。
左から「sprouts 」(紙.アクリル絵の具)で360×500mm、
「needle」(紙.アクリル絵の具)で500×360mm、
「bowl 」(紙.アクリル絵の具)で360×500mmです。

 


右壁面右側の作品です。
左から「pink snow」(紙.アクリル絵の具)で500×360mm、
「check」(紙.アクリル絵の具)で500×360mmです。



入口横壁面の作品です。
「weight」(布.アクリル絵の具 )で1010×1300mmです。



小展示室の小品です。
「ピンでとめる」 (紙.アクリル絵の具)で可変です。
(この小品はチャリティーに協力しています。)


〈作家コメント〉
昨日のことを思い返しては、それで良かったのだろうかと懐疑する。
明日を思えば、ぼんやりとした不安や憂鬱がふつふつとする。
いまここにいることを、一瞬のもののありかたやその気配を描くことで
ゆるりと留めおきたい。

本展のサブタイトルは「うかぶ・とめる・かける」です。
展示前に、絵は水に浮かぶ情景とか、何かを留めるとか、洋服などをハンガーに掛けるとか、いろいろ想像してみました。
しかし予想は概ね外れで、はてこのタイトルは何を表すのかと画廊で思案しました。
しばらく展示作品を眺めている内にハッと気が付きました。
そうか、モチーフやアイデアがうかび、
それを記憶にとめて、
描画した絵を壁などに架ける。
唐沢さんに尋ねると正解でしたが、かけるは描(か)けるの意もあるそうです。

謎が解けて改めて絵をジックリ見てみると、それはいつもの唐沢さんの世界でありながらどこか軽々としていて風通しが良い。
支持体の多くが紙で、筆の線を中心としたドローイングが大半であることが大きいと思います。
色彩は前回個展に続いて彩度の高い色合いで、本人曰く、蛍光のような色を使いたかったとのことです。
しかしながら画面にトレーシングペーパを貼るなどして、全体に重量感の少ない印象を与えます。
コーナーの梁を利用したインスタレーションは遊び心に溢れていながら、要所は締まっていて、流石の空間表現です。

うかんで、とめて、かいてかける。
その一連が流れるようにスムーズで、とても楽しそうなのが印象的です。
まとめて制作時間が取れないので、短時間のドローイングが中心になったとのことですが、それは良い方向に働いていています。
絵を描き始めた頃の、無心で楽しかった様子がここにはあります。
描かれたコップやボトルや虫、鳥や草木や石鹸、針にハイヒールに・・・・・・・・・。
それらに意味はあまりないように思えます。
頭に浮かんだモノたちを画面に並べながら、自分の居心地の良い世界を創っていくのが唐沢さんの制作方法と想像します。
だからわたし自身もそのワンダーランドを無心に楽しむことに決めました。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品リスト

2007年唐沢美紀藍画廊個展
2013年唐沢美紀藍画廊個展
2015年唐沢美紀藍画廊個展
2018年藍画廊二人展
2021年唐沢美紀藍画廊個展


会期

2023年7月17
日(月)ー7月22日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内