菊池敬子展の展示風景です。
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画廊入口から見て、正面と右壁面です。 左は、タイトル「窓」でF120号です。 右は、「川」でF50号。 |
右壁面と入口横右の壁面です。 左から二番目が、「ブラインド」でF50号。 その右が、「ライン」でF6号です。 |
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左壁面です。 左は、「夕暮」でF80号。 右は、「家の窓」でS15号です。 その他、入口横左、道路側ウィンドウ、芳名帳空間に各一点の展示があります。 作品はすべてキャンバスに油彩です。 |
前回の個展と同じく、光をモチーフにした制作です。
光には昼の光と夜の光があります。
昼は天然の光、夜は人工の光です。
夜には月や星という自然光もありますが、菊池さんが専ら描いているのは人工の光です。
今回は夜の光=人工光が多くを占めています。
ビルや家からこぼれる灯、自動車のライト、川面に映るそれらの光。
温かで人恋しくなる、光です。
夕暮の自動車の光の群れを描写した作品です。
高速道路か幹線道路のようですね。
それをちょっと俯瞰した位置から見ている感じです。
色のグラデーションが美しい作品です。
ピンク、オレンジ、グリーン、ブルー。
光の疾走感を表すような、ホワイトの軌跡。
写実というより、見つめている「わたし」の内面の表情が写されたような作品です。
夜の風景とそれを映す川です。
ビルの灯と自動車のライトの帯、それを映す川面。
わたくし事で恐縮ですが、iGalleryの「iPhoto」に「光の河」というページがあります。
二年半ほど前に、山梨の幹線道路を自転車で走ってパチンコ店のネオンを写したものです。
その時一番印象的だったのは、道路の下を流れる川の光景でした。
この作品を観ていたら、ふとあの時の感慨を思い出してしまいました。
今回はあえてメインであるビルの灯の作品をピックアップしません。
会場で是非ご覧下さい。
又、菊池さんは上野の森美術館で開催中の「VOCA展2003」にも出品しています。
こちらもご覧いただきたく存じます。
光と、それを見つめている「わたし」。
優しさと寂しさがないまぜになったような、光の表情。
ご高覧よろしくお願いいたします。
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ビルの灯の作品をピックアップしないという、意地悪なわたしです。 そこで番外的なサービスカットです。 会場に置かれていた透明なプラスティックのテーブル。 菊池さんがフランスで買い求めたものです。 前回もあった接客用のテーブルです。 可愛いでしょ。 テーブルの天板は取り外しができて、中にカップや皿などが収納できます。 ピクニックに最適ですね。 |
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