藍 画 廊

石田文
はだしで転がる
ISHIDA Fumi


石田文展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品は左壁面の「無題」(mixed media)を除き、すべてアクリル絵具、油絵具、キャンバスを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の3点です。
左上はタイトル「そろそろのそ」でサイズは41.0×41.0cm、
右上は「無題」で50.0×50.0cm、
下は「シーズンオフ」で80.3×100.0cmです。

 


左壁面、中央、右端の作品です。
左は「共同休憩所」で90.0×116.7cm、
右は「自慢の噛みぐるみ」で15.8×22.7cmです。

 


正面壁面、左端、右端の作品です。 、
左は「187 号線の山」で80.0×120.0cm、
右は「187 号線の山」で42.0×59.4cmです。

 


右壁面、左端、中央の作品です。
左は「みずき」で61.0×61.0cm、
右は「みずき」で130.0×130.0cmです。


右壁面右端、入口横壁面の作品です。
左は「遠くへ」で80.3×100.0cm、
右は「杉」で145.0×112.0cmです。


〈作家コメント〉

はっとする事象を収集ないし追体験したい場合、どう必要情報をとどめ共有できましょうか。
せめて駆け足で薄らぐ記憶の中に残る要素だけでも、抽出してから考えてみる、という試みです。


石田さんの絵画のモチーフは記憶の風景です。
それも日常のありふれた風景です。
ありふれているが、どこか記憶に残る風景です。

わたしも日常の風景をカメラで撮影しています。
散歩をしながら、気になる風景があればシャッターを押しています。
その風景はとりたてて美しいものでも、珍しいものでもありません。
どこにでもあるようなものですが、でもそこにしかない風景です。
恐らく多くの人は気がつかずに通り過ぎてしまうような風景です。
でもわたしの眼を捉えて放さない何かを持った風景です。
それは、石田さんの記憶に残る風景と同じだと思います。

どちらかといえば抜けのある空間の景色だったり、凡庸と思える国道だったり、そこに立っている樹の有様だったり。
つまりは石田さん以外はあまり眼にとめない風景で、しかも石田さんが気がかりになる風景です。
それはカタチや色彩などが微妙にバランスがとれていて、不思議な美しさの発露や気持ち良さがあるものです。
それを、ただ記憶だけを頼りに描く絵画です。
それは記憶の中にこそ、石田さんを捉えて放さな何かがあると信じているからです。
だからディテールを描き込みすぎるとボツにするそうです。

作品には表現の試行錯誤の跡が見受けられます。
同じモチーフを単純な線と矩形に落とし込んだり、思い切った省略でドローイングのような絵画にしてみたりと、果敢に試みています。
それは風景の私物化とも言えます。
そしてその視点、視線の新鮮さが、ありふれた風景をガラリと変えてしまうような気がします。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

 

会期

2022年7月4
日(月)ー7月9日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内