作品は全十三点で、画廊内には十一点展示されています。
その他、芳名帳壁面に一点、道路側ウィンドウに一点展示されています。
サイズは、画廊内作品が364(H)×515(W)mm。
その他が148(H)×210(W)mmです。
すべての作品がパネルに綿布で、アクリル絵具と雲母を使用しています。
通常このページ(藍画廊のご案内)は、iGallery/藍画廊のふくだが画像、テキスト共制作しています。
今回は都合により、藍画廊の倉品、スタッフの撮影で、下の作品紹介テキストも倉品によるものです。
<長坂さんの作品>
小ぶりの横長の作品が画廊の壁面をまるで水が流れれていくように、ぐるっと展示されています。
じっと見ていると、透き通った水をたたえた川の源流を上から見ているような錯覚におちいってしまいます。
一点一点が独立した作品なのですが、インスタレーションとしてそれぞれが響きあっているともいえます。
長坂さんは、以前は紙にシャープなストロークの重なりで表現するというペインティン グ作品を創っていました。
その後、マテリアルの重なりによって出てくる物質的な厚みに邪魔されることの無い、もっと軽やかに表現できる手法としてろうけつ染めによる作品を何度か発表しました。
作家はその過程を経て、今回また筆で描く作業に回帰しました。
微妙な色の重なりは前にもまして透明感が強くなり、一見雲のように掴み所がなさそうに見える画面は、本質を静かにこちらに訴えかけてきます。
ご高覧よろしくお願いいたします。