倉本隆之展
-レクイエム 鎮魂-
KURAMOTO Takayuki
倉本隆之展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の19点で倉本隆之展は構成されています。
作品はすべて木製パネルにキャンバスを使用しています。
作品の詳細です。
左壁面の左端から5番目までの作品です。
左からタイトル「深海 貝と頭蓋骨II」でサイズ163×224mm、
「深海 貝と頭蓋骨I」で225×273mm、「深海 ヒガシノコウイカと頭蓋骨」で242×195mm、「海底 水蛸と頭蓋骨」で458×382mm、「深海 真蛸と頭蓋骨」で333×242mm です。
左壁面、左から6番目、7番目の作品です。
左は「LIFE(INOCHI) 」で533×455mm、
右は「海底聖域」で1174×918mmです。
左壁面、右端の作品です。
「五叶福助(LuckyGodFukusuke)」で655×535mmです。
正面壁面、左端の作品です。
「森の記憶(ForestMemory) 」で914×738mmです。
正面壁面、中央、右端の作品です。
左は「海底庭園(DeepSeaGarden) 」で1465×1123mm、
右は「魂の帰還(SoulReturn) 」で533×455mmです。
右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「あなた であり わたし」で733×615mm、
右は「わたし であり あなた」で733×615mmです。
右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「失なわれた聖域(LostSunctualy)」で1300×1623mm、
右は「千夜一夜」で653×535mmです。
入口横壁面、左端から右端までです。
左から「見返り炎達磨」で408×322mm、「椎茸仙人之図」で382×45mm8、「キノコ賢人現る」で273×222mm、「君に捧げる花」で235×335mmです。〈作家コメント〉
今回の副題は「 レクイエム 」
大きな時代の変化の中で、時には立ち止まり
過去について思いを巡らす大切さを感じた。
今作は先人の方々への思いや出来事に対し鎮魂の
気持ちを伝えたいと願いその状況を円描しています。倉本さんの絵画はすべて円(えん)で描かれています。
無数の円が画面の四方八方で重なり、様々なイメージを生んでいます。
円は縁(えん)であり、万物諸事の連なりが曼荼羅のように図像化されています。
前回の藍画廊個展の案内ではジミ・ヘンドリックスの音楽を引用しました。
あの落雷のようなギターのノイズを倉本さんの絵画に重ねてみました。
今回はビートルズの『サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』です。
まずは『サージャント・ペパーズ』のジャケット、古今東西の芸術家、哲学者、宗教家、アスリートなどなどに混じって隅っこに<福助>が。
倉本さんの画面には、だまし絵風に髑髏に色々な動物、植物、人物、仏陀に戦車と賑わう中に<福助>も。
サイケデリックな感触も同じです。
ビートルズのアルバムが過去の音楽の集大成(クラシック、多種多様なポップス、ロック、インド音楽、現代音楽)であり、ハイカルチャとローカルチャーのハイブリッドであるの対して、倉本さんの絵画は曼荼羅などの宗教画から抽象画、浮世絵、若冲にオーバーオールな抽象表現主義にミニマルアートにグラフィティまで、ファインアートと工芸、商業美術のカオスの海です。
既視感と未知の世界が交錯して、感覚の拡張、解放を覚える点でも同じ地平に在ります。
倉本さんの絵に多く現れるのは髑髏の図です。
髑髏は日本では死を意味しますが、西洋では生命、不滅の象徴です。
死と生が円のように巡り繰り返され、そこでの所業は無常の理りあり。
思わず手を合わせたくなるような絵で、彼岸の極彩色の世界に眼が踊ってしまいます。
これぞ、オリジンな真性クールジャパンと思いますが。
ご高覧よろしくお願いします。会期
2020年10月26日(月)ー31日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内