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上の小さな三つの画像は和田剛展の展示風景です。
黒いフラットな色面の作品が均等に展示されているように見えます。
作品の近くによって撮影しました。
これでもお分かりにくいと思いますが、黒い色面に見えるものは、印画紙にプリントされた写真です。
限界まで光を押さえた、ほぼ黒一色に近い写真です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。
正面に五点、右にも五点の展示です。
画面サイズは約13.4(H)×11.3(W)inches。
1inchは2.54cmですから、約34×29cmになります。
入口から見て、左側の壁面です。
四点の展示です。
画面サイズは上とホンの少し異なって、13.1(H)×11.6(W)inchesです。
以上の十四点で本展は構成されています。
さて、肝心の写真の内容、つまり被写体は何でしょうか。
うっすらと薔薇の花弁が写っているのがお分りになるでしょうか。
被写体はすべて薔薇の花です。
目を凝らして見れば、生き生きとした薔薇もあれば、枯れて崩れおちそうな薔薇も。
薔薇は和田さんの部屋に何時もあるもので、いわば和田さんの日常です。
撮影(ライティング)は普通におこない、焼きと現像液でほぼ黒一色に仕上げるそうです。
被写体が仄(ほの)かに見極められる程度まで、光量が落とされた状態です。
その状態は、日常と非日常の間の静謐な時間かもしれません。
闇の世界の一歩手前にある、微かな光に照らし出された日常の残像。
それを見つめる和田さんの視線が、サブタイトルの「SELF/PORTRAITS」なのでしょうか。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2002年11月25日(月)-11月30日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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