越田滋展の展示風景です。
左は、画廊入口から見て左の壁面。
右は、正面の壁面です。
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出品作品は以上の四点です。
すべてゼラチン・シルバー・プリントで、同じサイズ。
作品にもう少し近づいて、一点づつご紹介したいと思います。
左の壁面の二点です。
プリントサイズは、約1065×1400cm。
そのうち画面サイズは、850×850cmです。
画面は正方形で、かなり大きな写真作品です。
トンネルを外から撮影したものです。
一つのトンネルの入口と出口を左右から一枚ずつ、計四枚撮影した作品です。
正面壁面の二点です。
トンネルの「入口、出口」は便宜的な呼名で、どちらからでも入ったほうが入口になりますね。
出たほうが、出口。
ちょっと面白い。
この画像では分かりませんが、上の右側の作品にトンネル名が書かれたパネルが写っています。
「第二京浜トンネル」です。
トンネルの上の道路が第二京浜なのでしょうか。
上の画像は入口の片側から撮ったものと、出口の片側から撮ったものです。
左の壁面の作品も同じです。
ですから、左の壁面の左の作品と、正面の壁面の右の作品が同じ側からの撮影になります。
ややこしいですね。
画像と説明をもう一度読んでいただければ幸いです。
(又、画廊に置かれた作品ファイルに、それぞれのトンネルのエッジ部をもっと近くから撮ったカット四点が収録されています。)
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左は、道路側ウィンドウに展示されたポストカードです。 本展にあわせて制作された七枚組のポストカードの一枚です。 窓ですね。 ガランとした室内から見える窓。 倉庫のようにも、空き店舗のようにも見えます。 窓から外の光が室内に差しています。 |
さて、越田さんは何故トンネルを撮影したのでしょうか。
わたしなりに考えてみます。
ヒントは画廊に置かれた過去の作品ファイルとポストカード。
それらの被写体は、窓、入口(出口)、ドア、通路などです。
ビルとビルの間の隙間もあります。
外と外の間の人工構築物に興味があるようです。
あるいは外と内を隔てるモノや、閉じこめられた空間に。
上のポストカードの画像をご覧下さい。
窓がありますね。
この窓を出口と考えてみます。
写真には写っていませんが、入口も必ずあるはずです。
鉄製のドアかもしれないし、ガラスの自動ドアかもしれません。
外の空間を遮蔽して閉じこめている、入口と出口のある人工空間。
トンネルと同じですね。
その空間の意味を考えてみると・・・・。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2002年11月4日(月)-11月9日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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