一つ栁恋路展
「あたいを愛してたも〜れ」展
HITOTUYANAGI Koiji
一つ栁恋路展の展示風景です。
一つ栁恋路展は24点の作品で構成されていますが、1点のインスタレーションという見方もできます。
作品の詳細をご覧下さい。
〈作家コメント〉
こんな事したら驚くかな西野カナ。
ば~かのシカトかな。
芽生えた羞恥心。そうだレナウン娘。気魄軽薄勇気。
止めてくれるなおっ母さん、背中の唐獅子牡丹が泣いている。
男造形どこ吹く風、尻切れ蜻蛉のやるせなさ。一つ栁さんは御年68才ですが、驚くのは東京造形大学に在学中の4年生であることです。
恐らく全美大、全美術学科中最年長の学生です。
それで今回が、初個展。
造形入学後は毎朝6時に登校して一日中制作して、課題には膨大な量の作品を提出してきたとのこと。
その計り知れないエネルギーは個展にも遺憾なく発揮されています。
一つ栁さんは過剰な人です。
その68年の生涯の詳細については不明ですが、尋常ではない容姿と作品の量を見れば、どう考えたって過剰。
美術家の大事な資質の一つは過剰ですから、その点は見事合格です。
しかも制作動機が「ただひたすら目立ちたい」とのこと。
これも自己顕示欲の塊であるのが美術家の真の姿ですから、これもクリア。
美術家の資格は充分で、後は作品だけ。
カオスですね!
生(性)と死がグチャグチャになって、画廊にブチ撒かれています。
その昔「芸術は爆発だ!」という岡本太郎の言葉が流行りましたが、まさに爆発中。
習得したあらゆる技法と各種の素材を使って、一つ栁さんがのたうち回っています。
昨今、アートと言えばクールが定番の形容ですが、これはホット。
それも激辛のホットなアート。
世の中の虚飾を全部剥ぎ取れば、こういう世界が現れるのかもしれません。
さて、どこまで突っ走るか一つ栁恋路さん。
傍の勝手な願いですが、墓場まで、いや地獄まで一直線に疾走ってほしいものです!
ご高覧よろしくお願い致します。2018年9月24日(月)ー9月29日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内