宗岡さと子展
minamo -connect-
MUNEOKA Satoko
宗岡さと子展の展示風景です。
各壁面の展示を御覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の連作1点が展示室の展示で、その他小展示室に5点の展示があります。
展示室の作品はタイトル「minamo -connect-」(木製パネル・ミウグランド・油絵の具)でサイズ900 × 300mm/36枚組です。
作品の詳細を御覧下さい。
左壁面の11枚です。
正面壁面の9枚です。
右壁面の右側5枚です。
右壁面の中央5枚です。
右壁面の右5枚です。
入口横壁面の3枚です。<作家コメント>
流れゆく水面(みなも)を左から右へただただ追いかけて、つなげていく作業をそのまま作品にしてみようと動画のコマ撮りのような細長いキャンバスを準備し、左から右へ描き、つなげて、一つの作品が出来ました。
2度と同じ瞬間はない、常に形を変え続ける水の存在に翻弄され、飲み込まれ、力づくで画面に押さえつけようと格闘した痕跡を皆さまと共有できましたら幸いです。宗岡さんの作品、前回に続いて水面(みなも)がテーマになっています。
前回は水中から見た水面でしたが、今回は舟などの水面上から見た水の流れです。
ダイナミックで豊かな水の流れを36枚のパネルに油彩で表しています。
水は無色透明ですが、光の作用でいろいろな色に映ります。
幼い頃、プールの水がブルーに見えたり、リゾートの海が美しいエメラルドグリーン見え、いざ掬って無色であることが分かると、とても不思議に思った経験は誰にもあると思います。
水とその環境は光を吸収したり、反射したりして、変幻に色を変えます。
宗岡さんの描く水がカラフルで変化に富んでいるのは、水と共に光も描写しているからです。
水が無色なら、光そのものにも色はありません。
でもその二つが色彩豊かな緑の惑星を作り、生物に命を与えているのです。
多分に、宗岡さんの作品のテーマはそこにあって、色彩の豊かさは諸々の生命の豊かさも表していると思います。
形式として特徴的なのは、画面が分割されていて、映画のコマのようになっていることです。
これは全体でみれば、空間に時間を導入していることになります。
左から右へ、水の流れが刻々と流れている様です。
他方で、分割された1枚のバネルは1枚の絵です。
それを単独で見ても、絵として完結しています。
部分が全体を作り、全体を細断すれば自立した部分に分かれる。
その様な構造が連作「minamo -connect-」にはあります。
水の流れは止まりません。
滞っているように見えても、水面下は動いています。
この変化もテーマの一つです。
万物は流れ、一時も姿を止めません。
その気の遠くなるような流れに中に、人の一生もあります。
それは短いようで長く、長いようで短い、移ろいの時間です。
それが、宗岡さんの絵画のように色(いろ)鮮やかであれと願うのは、わたしだけでしょうか。
ご高覧よろしくお願い致します。
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
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2016年藍画廊個展2018年6月25日(月)ー30日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
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