北澤孝幸展の会場風景です。
画廊入口から見て正面と右側の壁面です。
本展は五点の平面作品で構成されています。
すべてキャンバスに油彩です。
画廊入口から左回りに一点ずつ御紹介したいと思います。
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変形4号の作品。 入口すぐ左に展示されています。 本展では一番小さい作品です。 他の作品に比べると、密度が粗で、ドーロイングのような面白い効果が出ています。 描写法と作品サイズの関係にも興味が湧く作品です。 |
左側壁面の作品です。
F100 号。
F100号は、162.0×130.3cmの大きさです。 一般家庭で展示するのは大きすぎるサイズですが、藍画廊のような展示スペースではさほど大きいものではありません。 にもかかわらず、この作品は大きく見えます。 作品に存在感があるからです。 濃い青とビンクの二色の階調で成り立っている作品ですが、色彩の存在に圧倒されます。 ここにあるのは、絵画の色だけが持っている説得力です。 本来は正反対の概念である、重さと軽さ、強さと弱さがここでは矛盾なく同居しています。 |
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正面の作品です。
こちらもF100号です。
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紺と薄いピンク、というよりは紺のモノクロームに近い作品です。 上の作品と比較していただければ、色のコントラストの違いがお分りになると思います。 深い色彩です。 吸い込まれるような深さがあります。 構図は他の作品と同様、大きな十字(クロス)が画面のほとんどを占めています。 それだけです。 この単純な構図が色彩の存在感を際立たせ、その力がわたしを深いところに誘っています。 |
右側と入口すぐ右(事務所裏側)の壁面です。
いづれもF10号の作品です。
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この二点もモノクロームの階調に近い作品です。
F100号の二点に比べ、眼に等身大(ジャストサイズ)と感じさせる作品サイズです。
一目で全体像が把握出来る大きさ、です。
大きな作品と同じ手法で描かれているにも関わらず、微妙に異なる印象を与えます。
本展の作品は、具象的な何かが描かれているわけではありません。
そこにあるのは色彩と光です。
画面の内側から漏れ出しているような光。
その僅かで穏やかな光が、鮮やかな色彩を浮かび上がらせているような気がします。
近づいて作品を観ると、生々しい筆跡が見えます。
描くという行為の足跡がハッキリと分かります。
それは、作家と画面の間で交わされた膨大な時間の足跡かもしれません。
光と、色彩を生みだすための。
御高覧よろしくお願いいたします。
作家Webサイト
2002年9月16日(月)-28日(土)
23日(日)24(月)休廊
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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