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藍 画 廊


柳澤裕貴展


柳澤裕貴展の展示風景です。
画廊入口から見て左側の壁面です。

作品タイトルは「波」。
サイズは160×182cmで、パネルにアクリルで描かれています。

画面が分割されています。
左側は海辺の風景です。
波ですね。
右側は滝に見えます。
共通するのは、水です。

画面に点在する円は、延長された隣りの画面の一部です。
もし左の海辺の風景が右側まで描かれていたとします。
円の部分をマスキング(覆い隠す)して、滝の絵をその上に描きます。
それからマスキングを剥すと、円の部分は海辺の画面になりますね。

実際にはマスキングはされていないと思いますが、解りやすく説明するとそうなります。



正面の壁面の作品です。
「青いサンゴ礁」。
サイズは、
160×182cm。
同じくパネルにアクリルです。

中央が青いサンゴ礁の画面で、左右がオニヒトデの画面です。
手法は上の作品と同じです。



こちらは右側壁面(事務所裏)です。
「黄色いサンゴ」で、
130.3×162.1cm。
キャンバスにアクリルです。

画廊内はこれら三点で構成されています。
その他、通路側ウィンドウにも一点展示されています。



正面壁面の「青いサンゴ礁」のクローズアップです。
左の青いサンゴ礁は分かりますね。
右はオニヒトデです。

サンゴ礁とオニヒトデは天敵だそうです。
その関係性と、異なる画面の関係性が作品のテーマになっていると思います。

最初に制作されたのは「波」です。
この作品にはイメージを強く感じました。
実際に写生された風景ではなくて、絵葉書の風景のような既成のイメージの引用です。
「青いサンゴ礁」、「黄色いサンゴ」はイメージ性が弱くなって幾分抽象的になっています。
この展開を推し進めると、どのような画面の関係性に変化していくのでしょうか。
又、本展作品に共通する水というテーマの変化も興味があります。

ご高覧よろしく御願いいたします。


会期


2002年8月19日(月)-24日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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