当間裕子展の会場風景です。
画廊入口から見て、正面の壁面と右側の壁面です。
正面は小さな作品が七点展示されています。
最少で、244(H)×203(W)mm、
最大の作品でも、310(H)×303(W)mmです。
右側壁面の作品は、602(H)×662(W)mmで、本展では一番大きな作品になります。
比較的小振りな作品の展覧会といえます。
出品作はすべてキャンバスに油彩です。
左は事務所裏の壁面の作品です。
サイズは452(H)×6023(W)cm。
右の三点は、入口から見て左側壁面になります。
サイズは左から、
372(H)×450(W)mm、
450(H)×450(W)mm、
310(H)×303(W)mm。
この他、芳名帳上の壁面と道路側ウィンドウにそれぞれ一点展示されています。
本展はつごう十四点の展示となっています。
正面壁面の小品群を斜め横から撮影してみました。
バラバラの大きさの小さな絵画が横一列に展示された様は、まるで海岸から収集してきたキレイな小石の展示のようです。
絵画の物質性云々とは位相の違うところで、絵画が微かな輝きをもつ大切なモノのようにも見えます。
左から二番目の青い絵画が展示のアクセントになっていて、全体に軽やなリズムをもたらしています。
本展の作品の撮影はわたしのような素人には難しいものがあります。
(しかも、特別な照明のセッティングをしないスナップ撮影です。)
作品は一見すると色数の少ないミニマルな表情ですが、近づいて見ると瑞々(みずみず)しくてしっとりとした、優しい表情をもっています。
上は右側壁面の作品です。
う〜ん、やっぱり無理でしたね。
画廊で作品に近づいて、作品と至近距離で観賞することをお薦めします。
そうやって作品と対峙すると、そこには「景」が現われます。
「ながめ」です。
実際の景ではないのですが、空想の景でもありません。
その中間に存在していて、しかもリアリティのある、景です。
絵画固有の領域、といっていいかもしれません。
控えめな表現でありながら、説得力があります。
キャンバスに油彩という西洋のカタチを借りながら、その実は日本の「ながめ」です。
ここにあるのは形式、様式としての日本ではなくて、実に日本の「ながめ」です。
その「景」が、どうしてこれほど眼に優しく優雅なのか?
それをこれから、わたしは考えてみたいと思っています。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2002年7月29日(月)-8月3日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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