太田武志展の会場風景です。
無数の小さな紙が壁面に貼ってあります。
一枚の紙の大きさは名刺サイズです。
画廊の壁面をグルッと囲むように展示されていますね。
一行に10枚で、列数は100あります。
つまり、1000枚の紙が貼られています。
近づいて見ると、紙に描かれているのはいろんなカタチのバーコードのようです。
もうちょっと近づいて見ましょう。
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バーコードは普通長方形のカタチをしています。 それを変形させて1000通りのカタチに換えています。 (展示されているのは1000点ですが、実際には2378点が制作されています。) 左をご覧になればお分かりと思いますが、変形にはパターンがあります。 それにしても、1000点です。 一点一点見るだけでも相当時間がかかりますね。 |
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上はほぼ原寸の作品二点です。
左は自動車に見えますね。
ガラス瓶に見える作品もありました。
バーコードは、太さや間隔の異なる棒を並べ合わせて表示する符号のことです。
今やたいていの商品に添付されています。
この作品が名刺サイズというのは、人間の識別に関係しているのかもしれません。
管理、という言葉も連想されますが、
むしろ作品の主眼はカタチの表情の豊かさに見えます。
無味乾燥な長方形のバーコードが、ここでは無限で多彩なバリエーションとして存在しています。
それはあたかも、人間に全く同じ人が存在しないのと同様です。
そう考えると、この作品は「個性」の図形化かもしれません。
もしわたしが自身の「個性」を図形化するとしたら、「雲」のバーコードにしたいですね。
貴方は?
ご高覧よろしくおねがいいたします。
2002年7月22日(月)-7月27日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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