藍 画 廊

若宮綾子展
『居間 ーIVー』
WAKAMIYA Ayako


若宮綾子展の展示風景です。



以上の20点が展示室の展示で、その他小展示室に4点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品のタイトルはすべて「untitled」です。
作品を1点ずつご覧下さい。



作品番号01と02です。
左は01(シナベニア・パステル)でサイズ32(W)×3(H)×10(D)cmです。
右は02(シナベニア・パステル)で32×5×8cmです。



作品番号03( シナベニア・ホオ・パステル)で35×15×3cmです。



作品番号04( ホオ・パステル)で31×9×2cmです。



作品番号05と06です。
上は05(シナベニア・パステル)で13×5×5cmです。
下は06(シナベニア・パステル)で20×4×3cmです。



作品番号07(シナベニア・ホオ・パステル)で120×10×4cmです。



作品番号10( シナベニア・パステル)で2×11cmです。



上左は作品番号15( シナベニア・パステル)で3×7cmです。
上右は作品番号13( ホオ・パステル)で6×6×10cmです。
下は作品番号14(シナベニア・ホオ・パステル)で6×11×3cmです。



上左は作品番号11( ホオ・パステル)で6×11×1cmです。
上右は作品番号8(ホオ・パステル)で5×8×2cmです。
下左は作品番号12(シナベニア・パステル)で2×10×1cmです。
下右は作品番号9(ホオ・パステル)で2×5×1cmです。



左は作品番号16( ホオ・パステル )で6×9×1cmです。
右は作品番号17(ホオ・パステル)で10×5×8cmです。



上は作品番号18( ホオ・パステル)で10×10×7cmです。
下左は作品番号20( ホオ・パステル)で19×3×2cmです。
下右は作品番号19( ホオ・パステル)で2×3×1cmです。


〈作家コメント〉

「あのとき ああしたのは こうしたかったからなのか」
と随分経ってから気付く事がよくあります。
本当は確信犯として作りたいのに、何気なく作った物の方が的を得ている。
形として成立する一歩手前の形を探しています。
それがどうしてかは少し先の話‥。

作品の展示にはいろいろな方法があります。
壁に掛ける、台座の上に置く、などが一般的です。
1980年代に流行ったインスタレーションは、そういった不文律から逃れて、自由な展示と視点を目指しました。
その後揺り戻しがあって、絵画は壁に、彫刻は台座や床に収まっていきました。
しかし展示に主張が無くなったわけではなく、展示を含めての表現は続いていったと思います。

先週の瀬古徹さんの展示も大胆でしたが、若宮さんの展示も意表を突いています。
画廊の真ん中に大きな白いテーブルが一つ。
大きさも色も形も設置場所も申し分ありません。
この時点で展覧会のデザイン(設計)の大半は終わっています。
ええ、お見事です。

さて、テーブルの上の小さな作品たち。
よりシンプルに、より小さくなっています。
色彩も控えめで、フォルムを一層際立たせています。
何とも愛おしくて、可憐なオブジェです。

この作品たちを何と呼んだら良いのでしょうか。
立体、彫刻?
何か違いますね。
仮にオブジェと呼んでみましたが、これもちょっと違う。
呼び名に困ってしまう作品群ですが、これこそが若宮さんの狙いかもしれません。
展示方法も含めて、真性オリジナルなモノですから。
これも、お見事です。

軟らか彩りを纏ったフォルムは、人や動物にも見えるし、ちょっと置かれたモノにも見えます。
居間ですから、いろいろなモノや人が交じり会うのは普通で、当たり前です。
いわば日常生活のスケッチといったところです。
このスケッチ、肩の力が抜けていて、ユル〜イ感じで良いですね。
それでいてしなやかで、重心が取れています。
ストレッチな美術、美術のストレッチかもしれません。
柔軟な発想がとても健康的で。心や視覚を解きほぐしてくれます。
テーブルの上で、若宮さん想像力が躍動しています。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品配置図

プライスリスト

2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2010年iGallery DC『DC1』
2010年藍画廊個展
2011年iGallery DC個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展



会期

2015年11月30日(月)ー12月5日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内