鈴木敦子展
かさねる
SUZUKI Atsuko
鈴木敦子展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の6点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品を1点ずつご紹介致します。
左壁面、左側の作品です。
タイトル「untitled」(水彩・油彩・ジェッソ・糸・麻布)でサイズ24.3(H)×33.4(W)cm (F4)です。
制作年は2013-2014です。
左壁面、右端の作品です。
「untitled」(アクリル絵具・油彩・ジェッソ・綿布)で33.7×24.2 (F4)です。
制作年は2002-2013です。
正面壁面の作品です。
「untitled」(油彩・キャンバス)で145.5×112.2 (F80)です。
制作年は2000-2014です。
右側壁面、左側の作品です。
「橙」(水彩・油彩・ジェッソ・麻布)で97×145.5 (P80)です。
制作年は2012です。(2013年VOCA展出品作品)
右側壁面、右端の作品です。
「青」(水彩・油彩・ジェッソ・麻布)で97×145.5 (P80)です。
制作年は2012です。(2013年VOCA展出品作品)
入口横壁面の作品です。
「untitled」(水性アルキド樹脂・糸・綿・麻布・パネル)で14.2×18.2 (F0)です。
制作年は2012です。
〈作家コメント〉
幼い頃から絵を描いてきました。
これまで描き続けてきた時間と見てきた風景の記憶の断片や浮かんできたイメージをかさねながら、
これからもこつこつと作っていこうと思います。
鈴木さんの作品の特色としては、糸の刺繍や布の絵画への導入、自然観、工芸の紋様との親和性があげられます。
それらが一体となって、独自の絵画を構成してきました。
今回はそれに時間が大きなファクターになっています。
制作年を見れば分かる通り、10余年をかけて制作してきた作品が2点あります。
その長い時間の中で、コメントにもある通り、風景の記憶の断片や浮かんできたイメージをかさねながら制作してきました。
展覧会のサブタイトルはそんな意味合いが込められて、「かさねる」となっています。
それにしても、センスの良い仕事ですね。
時と場合によっては、センスが良いとは褒め言葉というより、逆にくさすような意味合いで使われることがあります。
しかし鈴木さんの場合、物事の微妙な感じや機微を感じとる能力が本当に長けています。
そのセンスの良さと技術力、適材適所な素材の使用が作品の妙になっています。
小品の一見地味に見えながら、その実、豊かで楽しい作品世界。
見ていると、思わず頬が緩んできます。
14年の歳月をかけた正面壁面の銀杏の風景画。
堂々としていて、繊細なその描写。
14年の間に重ねられたいろいろな思いやイメージが絵に凝縮されています。
右壁面の対になった作品。
艶(あで)やかで大らかな画面に、品の良い色気を感じます。
日本の季節感や工芸の良質な伝統がしっかり表現されています。
鈴木さんの絵画は、凝った技法を使っています。
しかし技法が必要以上に表に出ることはありません。
慎ましく密やかに、絵画を支えています。
主役は、その独自で正統的な絵画です。
その唯一無二の絵画は写真の画像では伝えることが出来ません。
是非、画廊でご覧いただけたらと存じます。
ご高覧よろしくお願い致します。
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
新世代への視点2008/鈴木敦子展
2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
会期
2014年2月24日(月)ー3月8日(土)
3月2日(日)休廊
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内