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藍 画 廊


鬼頭明稚展


雲と碧空、紅い薔薇。
ロマンティックなモチーフですが、鬼頭明稚展はそのイメージとはいささか異なる展覧会です。

絵画四点と、半立体の小品二点で本展は構成されています。
画廊入口から見た展示風景です。


絵画はすべて綿布にアクリル絵具です。
左は、73(H)×92(W)cm。
右は、55(H)×46(W)cm。

薔薇の花がモチーフになっています。
右は花のクローズアップです。


左側壁面と事務所裏の壁面です。
正面に見える作品は、空が描かれています。
サイズは130(H)×162(W)cm。

手前は花のクローズアップ。
サイズは46(H)×55(W)cm。

上でご紹介した花のクローズアップ作品二点です。
撮影場所を変えて撮りました。
道路側入口を挟んで展示されています。


絵画作品は、綿布を壁に張って描き始めるそうです。
画面を木枠より一回り大きく描き、書き終わってから木枠に張ります。
最初から画面のバランスをとって描くことを避けるために考えた方法です。
制作活動の間に自然に身に付いた技術、癖をいったん取り払って、描くことの原初に立ち戻りたいと思ったからだそうです。

技術は必要不可欠なものですが、それに身を任せてしまうと描くことの意味が薄れてしまいます。
描くことの意味は、原初では「喜び」を伴います。
「喜び」は、恐らく表現の核みたいなものですね。
「喜び」がどこかにあるから人は絵を描き、それを人に観てもらいたい、のでしょう。


薔薇の花の作品です。
近づいて見ると、地塗をしないで直接描いている所為で、綿布の織り目がハッキリとみえます。
遠目の優雅さとは違う表情がそこにはあります。

華やかさと、沈んだ端正な空気が同居した絵です。
色と形が、制御と開放の間の微妙な空間にあるような気がします。



左は芳名帳スペースに展示された半立体の小品です。
サイズは
32(H)×23(W)cm。
ミックスド・メディア、つまり多様な素材を用いています。
同サイズの作品が通路側ウィンドウにも展示されています。

右は鬼頭さん制作の音楽CD(限定20)。
コンピュータを使って作られた音の作品です。

ご高覧よろしくお願いいたします。


会期


2002年3月25日(月)-3月30日(土)

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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