会場に入ると、目に鮮やかな七点の青い平面が展示されています。
小野里和子展です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。
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作品はすべて、キャンバスに、油絵具、顔料、蜜蝋を使用して制作されています。 サイズは左から、 73×73cm、 73×73cm、 117×117cm。 正方形の平面です。 (他の作品も正方形です。) |
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道路側からのショットです。 入口左側壁面と事務所の裏側の壁面です。 サイズは左から、 46×46cm、 53×53cm、 41.5×41.5cm、 117×117cm。 |
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上の写真の反対側から撮りました。 入口右側の壁面です。 |
どの作品も青い地に薄い茶の円(球)が描かれています。
正面から撮影した作品を観てみましょう。
円(球)が宙に浮いているように見えますね。
地の青はしっとりとした感じで、顔料が主体になっています。
この写真では分かりにくいとは思いますが、画面で青緑の筆跡が油絵絵具です。
油絵具はほんの少ししか使われていません。
この円(球)、何に見えるでしょうか。
小野里さんに訊いてみました。
最初は、皮膚の傷、それも瘡蓋(かさぶた)ができる前の痛々しい傷がモチーフだったそうです。
ちょっと触っただけで、痛みで身がすくむ傷。
ヒリヒリとした傷です。
描いているうちに、そのイメージよりも、自分が描きたいものに変化していったそうです。
又、鑑賞される方は傷のモチーフにとらわれず自由に観てほしいそうです。
でも、傷のモチーフ、いろいろな暗喩にとれて想像力を刺激します。
この作品、一見すると要素が少なく変化に乏しいかもしれません。
足を止めて、作品を少しゆっくりとご覧下さい。
作品の持っている深みが観えてくるはずです。
そこに、小野里さんの表現したかった何かが現われてくるはずです。
ご高覧よろしくお願いいたします。
(ご紹介した作品の他、芳名帳スペースに二点、表側ウィンドウにも一点展示されています。)
2002年3月18日(月)-3月23日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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