藍 画 廊



助川文子展
SUKEGAWA Ayako


助川文子展の展示風景です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
作品タイトル「“drops”♯1(36drops)」です。



正面の壁面です。
作品タイトル「“drops”♯2(24drops)」です。



右側の壁面です。
作品タイトル「“drops”♯3(24drops)」です。



入口横右の壁面です。
左から、「“move”♯5」、「“move”♯4」、「“move”♯3」、「“move”♯2」、「“move”♯1」、「“drops”♯2(1drops)」です。
以上が展示室の展示で、その他小展示室に「“drops”♯0(4drops)」の展示があります。
作品はすべてガッシュ・水彩絵の具・水彩紙を使用しています。



左壁面の「“drops”♯1(36drops)」の上段左の作品です。
dropとはしずく、したたりの意味ですが、そこから連想されるような水滴を描いたものではありません。
助川さんがかたちを模索していった結果、出てきたかたちがこのかたちです。
それがしずく、したたりに似ていたので、たまたまタイトルにしたそうです。



「“drops”♯1(36drops)」の三枚の作品です。
微妙にdropの形も、縦のストライプも異なりますね。



この三枚は最下段の方の作品です。
dropとストライプが融合しているような形状に変化しています。



正面壁面の「“drops”♯2(24drops)」です。
こちらはストライプがブルーになった作品です。



右壁面の「“drops”♯3(24drops)」の三枚の作品です。
「“drops”♯3(24drops)」は徐々に色調が変化していますが、その中の三枚を取り出してみました。



入口横壁面の「“move”♯5」と「“move”♯2」です。
これはコラージュで、dorpsシリーズの習作ともいえる作品で、毎晩一枚は描いているそうです。



小展示室の「“drops”♯0(4drops)」です。
美しい色彩ですね。
何ともいえないグリーンのヴァリエーションです。
しずくのかたちも素敵です。


助川さんの絵画は具象ともいえるし、抽象ともいえます。
というより、そのような分け方はあまり意味がありません。
色とかたちの在り方を見ているだけで、とても楽しい作品です。
展示の方法も工夫があって、壁面ごとに変化がつけられています。

同系色でまとめた作品もあり、対照的な色彩で描いた作品もあります。
その対比も興味深いものがあります。
個人的には小展示室のグリーンの「“drops”♯0(4drops)」が好きです。
透き通るような色とかたちの変化が何ともいえません。

dropsシリーズはシンプルな作品ですが、moveシリーズを見ると、力のある作家であることが分ります。
moveシリーズの中からは、又ちがった色とかたちのシリーズが生まれてきそうです。
多分それは、dropsシリーズの楽しさとは又違ったものになるでしょう。
それがどのように生まれてくるか、楽しみです。

ご高覧よろしくお願いいたします。


会期

2010年3月8日(月)-3月13日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内