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作家と会場風景です。 作品のおおよそのサイズがお分りになるでしょうか。 本展は、比較的大きな作品が三点、小品が五点で構成されています。 作品は全て平面で、雲肌麻紙、岩絵具、パネルを使っています。 |
根岸さんの前回の個展は、立体作品でした。
もともとは平面から出発した作家です。
平面がレリーフ状の作品になり、その後、立体/インスタレーションで作品を発表してきました。
今回はいわば元に戻った制作になりますが、その間で得た多くのものが作品に還元されていると思います。
上の作品は、画廊入口の正面壁面に展示されています。
サイズは、162(H)×130.3(W)cm。
モノトーンに近い色調です。
出品作品の中で最も大作です。
162(H)×194(W)cm。
画廊入口から見て右側壁面に展示されています。
この作品は、画廊入口から見て左側に展示されています。 145.5(H)×112(W)cm。 この作品が最初に制作されたそうです。 その次に上の大作。 最後が、一番上の作品です。 ご紹介した順序は制作順と逆になっています。 展覧会に於いて、最も新しい作品が必ずしも良いとは限りません。 最初に制作した作品が一番良かったり、中間が良い例もあります。 根岸さん本人は、一番上の作品が気に入っているようです。 会場で制作プロセスを想像しながら、じっくり比べて観るのも面白いかと思います。 |
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根岸さんは、美術大学で日本画を学びました。
日本画の様式から離れて、現代美術の画廊を中心に発表してきました。
今ここで、根岸さんはもう一度日本画を見つめ直しているような気がいたします。
自分にとって表現とは何か、自分にとって平面、絵画、日本画とは何か。
霧がかかったような画面からうっすらと表出するカタチ。
それを観ているわたしは、絵画の謎に思いを馳せます。
根岸さんが踏み込んだ、絵画の謎の跡をたどるようにして。
ご高覧よろしくお願いいたします
2001年10月15日(月)-20日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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