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藍 画 廊


水永宗勝展
平面のためのアプローチ-V-


会場入口からの展示風景です。
左側の箱状の作品は、ケントボードに和紙を貼り、岩絵具と胡粉を使用しています。
サイズは、いずれも450(H)×450(W)×150(D)mm。


順を追って作品をご紹介したいとおもいますが、展示作品は全て立体的なカタチをしています。
では、これらの作品がいわゆる立体かというと、そういうわけでもありません。
平面でもあり、立体でもあります。
そこには、カテゴライズに対する水永さんの考えが含まれていると思います。





入口左側の壁面の作品です。
二つの直方体が僅かな隙間で並べられています。
サイズは、730(H)×450(W)×200(D)mm。
ケントボードに和紙を貼り、岩絵具を使用しています。





こちらは、入口右側の壁面。
上の展示風景の右側の作品です。
これも三つのピースから成り立っています。
サイズは、1580(H)×730(W)×200(D)mm。
ケントボードに和紙を貼り、岩絵具、コンテを使用しています。
描かれているのはグリッド(格子)のような模様です。
この作品が「絵」に一番近いといえば、近いかもしれません。


次の小品二点は、展示場所は離れていますが関連を持った作品です。
どういう関連なのか、ちょっと想像してみて下さい。



左の作品は、透明なアクリルとリキテックスを使用しています。
サイズは、200(H)×200(W)×80(D)mm。
右は、ケントボードにオイルパステルと胡粉を使っています。
サイズは、350(H)×350(W)×75(D)mm。

いずれも四つの立体を組み合わせたものです。
左のアクリルの立体の一つ一つを回転させてみます。
そうして、立体と立体の間に均等な隙間を作ると、右の作品になります。
中心にあった黒く見える部分がバラバラになりますね。

水永さんの今回の展覧会にはサブタイトルが付いています。
「世界(自然)は本来一元的であった」。

この言葉をヒントに作品を眺めてみるのも面白いと思います。
あるいは、貴方がこの展覧会をご覧になって感じたものと、この言葉との関係を考えてみるのも
興味深い気がいたします。

ご高覧よろしくお願いいたします。


会期

2001年9月24日(月)-29日(土)

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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