藍 画 廊

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石村光枝展
 ISHIMURA Mitue

石村光枝展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。


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左から、作品タイトル「儘(まま)」で、作品サイズ F130で、キャンバスに油絵具・鉛筆・クレヨン、
「日々ノコト」で、F100で、キャンバスに油絵具・鉛筆・クレヨンです。


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入口横右の壁面です。
「儘(まま)」で、F 120で、キャンバスに油絵具・鉛筆・クレヨンです。


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左側の壁面です。
左から、「儘(まま)」で、M120で、キャンバスに油絵具・鉛筆・クレヨン、
「儘(まま)」で、450×725mmで、キャンバスに油絵具・鉛筆・クレヨンです。

以上の五点が画廊内の展示で、その他道路側ウィンドウに一点、芳名帳スペースに二点の展示があります。


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左側壁面の「儘(まま)」です。
大きなキャンバスに、
細かなドローイングが一面施されています。
もう少し近づいて見てみましょう。


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う〜ん、楽しそうな描画ですね。
子供が自由気儘に描いた絵のようです。


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同じく左壁面の作品、「儘(まま)」です。
この作品も近づいて見ましょう、


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上の作品は丸(円)が沢山ありましたが、こちらはRの字のようなものが並んでします。
中央上は、飛行機のように見えますが、定かではありません。
並んだ白丸と黒丸が、面白い。


石村


正面壁面の「儘(まま)」です。
「儘(まま)」というタイトルの作品は画廊内に四点ありますが、どれも「気の向く壗に」、「感じた壗に」に描いたように見えます。



石村


右壁面の 「日々ノコト」です。
この作品も近づいて見ましょう。


石村


斜めから撮影した画像です。
多の作品に比べると、具象的な形が少し見られます。
葉が二つ、左は緑にペイントされています。
全体図の右上には、鳥の群れも描かれています。


石村さんの絵画は、日々感じたことを、素直に(ストレート)に描いたものです。
子供の悪戯書きやグラフィティに似ていますが、良く見ると、作品は高度に美術です。
つまり、自由気儘を支える技術が存在しています。

油絵具・鉛筆・クレヨンを使用していますが、適材適所で使い分けています。
白い地の部分も微妙に塗り分けられていて、絵画に豊かなニュアンスを生んでいます。
モノクロームに近い絵画にも関わらず、美しい色彩を感じさせます。

作品のベースになっているのは、無数に描かれた記号のようなものです。
これが面白い!
行列であったり、列が途中で曲がっていたり、密であったり、粗であったり。
まるで、音楽のようです。
石村さんが日々紡ぎ出した、音楽のようです。

世の中には、描けそうで描けない絵というものがありますが、まさに石村さんの絵がそれです。
この絵は、石村さんしか描けない。
絵画として自立しているのに、(良い意味で)作意が感じられません。
自由気儘、気の向く壗に描いたように見える。
これは、結構大変なことです。

ご高覧よろしくお願い致します。


会期

2008年3月2日(月)ー8日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)