草加登起夫展の会場風景です。
左側の「白く平らな広がり」(F100号)は画廊入口から見て正面の展示になっています。
キャンバスにパステルです。
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画廊入口の左横の作品です。 「写真」(F4号)。 キャンバスにパステル。 写真を見て描いた作品です。 白い部分が印画紙です。 どんな写真であったかはほとんど分かりません。 微かに残っている記憶みたいなものでしょうか。 小さい作品ですが、力のある作品です。 |
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左は、「絵」(F20号)。
キャンバスにパステル。
右は、「写真」(F8号)。
キャンバスにパステルです。
方法は上の「写真」と同じです。
実は、「写真」も「絵」も最初は精密に描かれていたそうです。
それを徐々に消して(描いて)いって、これ以上消すと記憶としての「写真」や「絵」が存在しない、という ぎりぎりで止めるそうです。
その最後の<かたち>に、草加さんは興味を持っています。
面白いですね。
会場風景の「白い平らな広がりを描くこと」は、草加さんの頭の中にあるキャンバスを描くことに挑戦した作品です。
頭の中にある、キャンバス=白い平らな広がりをもった<かたち>です。
その<白>とは一体何であるかを考えていくと、上の作品になったそうです。
<白>、色であって色でないような不思議な存在。
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左は、「かたちになったもの」。
(会場風景で右に写っている作品です。)
これは紙にパステルで描かれています。
370×270cm。
この作品は、前回の個展からのシリーズです。
やはり、<かたち>ですね。
右は、「白い平らな広がりを描くこと」。
道路側ウインドウの展示です。
キャンバスにパステル。
F8号です。
画廊内の大作と同じコンセプトの作品です。
草加さんは以前、雪を掌で固めそれをセメントで包み、一昼夜おいてそのセメントを剥ぐ作品を作りました。
中の雪は当然溶けて跡形もなくなります。
空洞だけが残ります。
セメントをぎりぎり被膜状になるまで剥いでいくと、そこに雪の<かたち>が現れます。
それは草加さんの掌が作った<カタチ>でもあります。
被膜を通して反対側にかつてあった<かたち>です。
既になくなったものが被膜に残した<かたち>です。
その<かたち>に草加さんはこだわり続けています。
(そして、それを伝える<被膜>にも。)
ご高覧よろしくお願いいたします。
2001年8月27日(月)-9月1日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内
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