藍 画 廊
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木沢和子展の会場風景です。 木沢さんはペインティングの作品を発表してきた作家です。 本展は樹脂シートを使った平面作品で全て構成されています。 (前回個展でシートの作品を数点発表しています。) 樹脂シートとは、半透明な薄いプラスチックのことです。 |
この作品は240×240cmの大作です。 縦横8枚、合計64枚のシートをリングで繋いであります。 木沢さんの使用しているシートの色は四色。 ピンクと薄いブルーとグリーンとイエローです。 この色のシートを重ね合わせることによって多彩な色を表現しています。 この作品は基本の四色だけで構成されています。 |
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イエローとグリーンが基調になったグリッドの小さな作品二点。
大きさは46×46cmです。
色は全て基本の四色を重ね合わせて作っています。
シートには裏表があり、マットな表現は裏を使っています。
横から見ると薄いシートが重なっているのが解ります。
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縦長の作品。 大きさは90×225cm。 これも基本の四色の重ね合わせで色を表現しています。 通路側ウインドウにはイエロー単色の作品(60×60cm)も展示されています。 木沢さんの今回の作品は、基本の色を重なることによって違う色が顕れる面白さがあります。 この手法は以前からペインティングで試みられてきたのですが、素材を変えることによって意図がよりストレートに伝わってきます。 これらの作品は一見すると抽象画という範疇に入ってしまいそうですが、それを超えて独自の表現を成立させようという意志が感じられます。 その意志が今回の展示では顕著に見られます。 木沢さんはオーソドックスな絵画から出発し、変形キャンバスのペインティングを経て、今回の樹脂シートの作品へと変化してきました。 ここからどんな展開を見せてくれるのか。 期待したいと思います。 御高覧よろしくお願いいたします。 |
2001年5月28日(月)-6月2日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)