藍 画 廊
上は作品の画像(部分)ですが、どこかで見た覚えがありませんか?
ヒントはティッシュペーパーです。
内田かんぬ展は、パネルに綿布、アクリル絵具の平面五点で構成されています。
いずれも日常で眼にするモノを描いています。
展示風景です。
サイズの異なる平面が高さを変えて展示されています。
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さて、クイズの答えです。 これは、よく街角で配られているサラ金「武富士」のポケットティッシュの絵柄です。 お分かりになりました? わたしの経験で言うと、街角で差し出されるティッシュは「武富士」が1番多いですね。 花粉症の季節、助かっている人も多いかと思いますが、サラ金で泣いている人も多いでしょうね。 |
人が事物を認識するとき、意味は重視されますが形態は存外いい加減にされています。
内田さんは、そういった人間の意識に着目して作品を制作してきました。
わたしが面白いと思うのは、そういった着目点から作られた内田さんの作品の表情です。
クールというか、ドライというか、情感を削ぎ落としたその表現です。
奥行きの無い、フラットな平面は鏡を見ているようです。
映されているのは、普段は絶対に見せることのないわたし達のリアルな世界のような気がします。
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左は「台所洗剤」(80×80×3.5cm)、右は「ちょうつがい」(50×50×3.5cm)。
「ポケットティッシュ」は(60×60×3.5cm)です。
正方形のパネルを好んで使っているようです。
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左は「かご」(70×70×3.5cm)。
スーパーマーケットの買い物カゴですね。
右は「フェンス」(120×120×3.5cm)。
歩道橋のフェンスだそうです。
向こう側が透けて見えるモノが好きだ、と内田かんぬさんは言ってました。
ところで、「かんぬさん」は「カンヌさん」らしいです。
カンヌ映画祭の「カンヌさん」とお聞きしました。
お父さんが映画関係のお仕事をなさっていたとか。
納得ですね。
(ま、これは余談ですが。)
御高覧よろしくお願いいたします。
2001年4月23日(月)-4月28日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)